2014年3月20日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #144『サインプレー』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「サインプレー」(解説:宮本 啓希)
スクラム、ラインアウトなど、セットプレーの前にサインを出します。サインによってあらかじめ決められているプレーをする訳ですが、それをサインプレーと言います。
サインは基本的に声で出します。体のどこかを触ったり、指で数字を出したりという野球のようなサインではなく、声で伝えるサインになります。ですので例えばラインアウトの時など、フォワードの選手は歓声などでサインのコールが聞こえないということも、たまにあります。バックスは1人1人がコールを伝言のように隣へ隣へと繋げていくので、聞こえないということは基本的にありません。
バックスの場合、サインを聞いてすぐに理解するために、試合がどんな状況かをよく見極めて、そのシチュエーションやタイミングであれば出そうなサインを考えておいたりしています。
サインを決めるのは普通は10番の選手です。相手も10番な訳ですが、相手の10番のコールが聞こえても、こちらがそのサインの内容が分かる、ということはありません。暗号のようなものを使っています。
ラグビーにおいてはゲインラインを切るということがいちばん重要なので、サインプレーで気をつけていることも、ゲインラインをいかに切るかということです。それを大前提にサインを出します。
例えばスペースが外にある場合もありますし、近いところにあるかもしれないし、フェーズプレーの場合は一瞬一瞬でサインを出して行くことになります。従って瞬間の判断なので、それほど難しいサインは選択しません。