2014年2月13日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #134『ノットリリースザボール』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ノットリリースザボール」(解説:石原 慎太郎)
ラグビーは寝ている状態でプレー出来ないので、ボールキャリアは相手にタックルされてグラウンドに倒れてしまったら、ボールを離さなければいけません。それを放さずにずっと持ってしまっている時に取られる反則です。
どのぐらい持っているかは、“ツー・モーション”というのが、一般的に言われています。倒れてから2回しか動けない、2モーション目にボールをリリースしなければいけない、ということです。倒れた後に起き上がって走り出したり、何回も転がったりした場合、やはりノットリリースザボールになります。
相手のタックルが成立していたら、ワン・モーションでも立ち上がることは出来ません。タックルの成立というのは、タックラーがしっかりとバインドした状態で、ボールキャリアを倒すことを言います。そのバインドが外れているか外れていないかによって違います。倒れた時に誰にもバインドされていない状態であれば、もう一回立ち上がって走ることも出来ます。
ボールを持った相手に覆いかぶさって、相手ごと包んでしまうというプレーもあって、それで相手はボールを離していないとみなされて、ノットリリースザボールになることもあります。相手ごとつかむこのプレーも、相手からボールを奪うということで“ジャッカル”ですね。
自分自身、ノットリリースザボールが得意になってしまうとチーム的には困ってしまいますが(笑)、この反則をしないコツは、ボールキャリアがしっかりファイトして、タックラーよりも優位なポジションで倒れるというところだと思います。
相手にタックルされて相手が立っている状態なのにこちらが先に倒れてしまうと、次のモーションは相手の方が早くなります。ですから相手よりも早く動くために、相手よりも強い姿勢で倒れるということが大事になってきます。