2014年1月30日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #130『ノットロールアウェイ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ノットロールアウェイ」(解説:日和佐 篤)
主にタックラーが取られる反則で、攻撃側がラックからボールを出そうとしているのを妨害する行為です。タックラーがタックルして相手を倒して、相手が倒れた時に身体の自陣側にボールを置きますが、そのボールの上に倒れたままどかないプレーに対して取られる事が多いです。
タックラーは倒れたら邪魔にならないように仰向けになってお腹を見せたり、横に転がって密集から離れる姿勢(意思)を見せなければいけません。またタックラーはタックルして相手をつかまえたままボールに働きかけたりすると、ホールディングの反則を取られます。ボールに対してチャレンジする時は、タックラーは一度相手から手を離してからチャレンジしなければなりません。レフェリーにそれをアピールするために、大袈裟にバンザイのジェスチャーをして、両手を挙げてからチャレンジしている場面がそれです。
ノットロールアウェイはタックラーがボールの上に寝てしまい、横にどかないで取られるケースが多いと思います。ラックから離れる意志を見せない時です。自分の上にもう1人乗っかられたとしても、離れる意志を見せないといけないんです。
レフェリーに「アウェイ」と言われてどかなければ取られますし、レフェリーが「ハンズオフ」と声を掛けた場合には、両手を離さなければいけません。手を上に出したりして「何もしてないよ」とアピールしなければなりません。
立つのが遅い選手は取られる可能性が高いですね。タックルした時だったり、上から覆いかぶさったりした時に、倒れてしまったらどかないといけないということです。自立していれば大丈夫です。ラグビーは立ってプレーしないといけない、ということです。寝ている人、倒れている人はプレーしてはいけないという事です。