2014年1月16日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #126『フェアキャッチ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「フェアキャッチ」(解説:竹本 隼太郎)
22mラインの内側で相手のハイパントキックなどをノーバウンドでキャッチして「マーク!」と声を出すことで、ゲームをいったん止められるルールです。相手からのプレッシャーがある時は、しっかりボールを獲ってリセットして、テリトリーを奪ったり、そこからアタックをしたりしたいので「フェアキャッチ」をします。
逆にプレッシャーがない時は、そこで試合を区切る必要がなく、そのまま前に出られますし、良いアタックが出来るので「フェアキャッチ」はしません。相手のプレシャー次第で、普通にキャッチするか「フェアキャッチ」するかを決めます。
逆に言うと、こちらが「フェアキャッチ」を数多く使っていたとしたら、相手は良いプレッシャーをかけているということになります。相手がしっかりチェイスしてくれば、「フェアキャッチ」をしなければいけない状況が増えてきます。それがルーズで、あまりチェイスしてこないと、余裕があるのでそのままアタックに行くということです。
「フェアキャッチ」する時は静止した状態で獲って、しかも同時に「マーク」とコールしますが、レフェリーに聞こえていなかったら分からないので、そのままプレーが続くことになります。ですから「フェアキャッチ」する時には、大きい声で周りに伝わるように、レフェリーに聞こえるように気をつけています。
そしてボールをしっかり獲らないといけないので、脇を締めていますし、落とす可能性もあるので、落とす時は出来るだけ後ろ側に落とそうと半身(はんみ)になっています。さらに胸で弾かないように、胸を張り過ぎずないようにも気をつけています。だいたい獲るのはバックスか、フォワードでもロックやバックローになりますね。