2014年1月 7日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #123『アーリーエンゲージ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「アーリーエンゲージ」(解説:青木 佑輔)
スクラムで早くエンゲージしてしまう反則です。スクラムの良し悪しはヒット(エンゲージ)の瞬間で決まってしまう部分が大きいので、フロントローの選手としては「より早くヒットしたい」という気持ちがあります。「先に当たりたい」という競争みたいなものです。その競争で、レフェリーのコールを読み過ぎてしまい、先に当たってしまうことがあります。そうすると「アーリーエンゲージ」という反則になります。陸上競技で言う「フライング」です。
「エンゲージ」を良いタイミングで行うには、まず良いセットアップをするというのがいちばん大事で、グラグラしていたり、体重が前に行きそう、というセットアップをしていると、耐えられなくなってしまうことがあると思います。早くセットし過ぎるとその体勢で我慢している間に乳酸が溜まってしまい良いスクラムが組めませんし、いつも通りのルーティーンで自分たちの流れでやれれば、良いセットが出来る確率が高まります。
スクラムの組み方(レフェリーのコール)が変わったので、たぶん「アーリーエンゲージ」は減ったと思います。相手をバインドするので、相手にちょっとだけ体重をかけられるんです。それでバランスが崩れなくなりました。