いつもサンゴリアスへの暖かいご声援ありがとうございます。
今シーズンから2ステージ制になったトップリーグ。サンゴリアスは1stステージプールAを6勝1敗の1位で通過、各プールの上位4チーム同士で構成された2ndステージグループAも6勝1敗の2位で通過し、8シーズン連続となるプレーオフトーナメント進出を果たす事が出来ました。セミファイナルの対戦相手は今シーズン1stステージと2ndステージで既に2回対戦している神戸製鋼コベルコスティーラーズです。昨シーズンのプレーオフセミファイナルでも対戦した相手で、2年連続同カードのセミファイナルとなりました。

サンゴリアスとスティーラーズの公式戦の対戦成績を紐解くと、2009-2010シーズンの開幕戦で24-24で引き分けて以来、サンゴリアスの7連勝中ですが、僅差での勝利や、難しい展開となった試合もあり、決して簡単に白星を重ねた訳ではありません。今シーズンはトライ王に輝いたジャック・フーリー選手の存在も大きいですし、各ポジションにも日本代表クラスの選手が名を連ねます。攻撃のスタイルはアグレッシブにボールを動かす「ムービングラグビー」を掲げ、同じくアタッキングラグビーを標榜するサンゴリアスとの試合はトライの獲り合いになる展開が予測されます。サンゴリアスは怯むことなくアグレッシブに攻め続け、チームのスタイルを貫いてこの試合に勝利したいと思います。

プレーオフトーナメント セミファイナルの登録メンバーが発表になりました。プレーオフトーナメントは負けたら終わりのノックアウト方式。チームの総合力での戦いとなります。神戸製鋼より1点でも多くスコアし、必ずファイナルの舞台に立ちたいと思います。

ファイナルラグビーではセットプレーの安定が必要不可欠です。特にスクラムでは日本代表メンバーが多く名を連ねる神戸フォワードに対して、しっかりと主導権を握る事が出来るかが試合の鍵を握ります。ラインアウトも含めたセットプレーからの攻撃は、アタッキングラグビーを仕掛けるサンゴリアスにとって生命線となるため、この試合でも大きなポイントとなります。まずはスターティングのFW8人が一塊となってスクラムを安定させ活きたボールをバックスに供給し、リザーブに鎮座するスクラム職人PR#17尾崎章とPR#18池谷陽輔が大事な場面で登場してくれば、サンゴリアス勝利の方程式が見えてきます。

NO.8にはついに今季初先発を掴んだ小澤直輝が登場。前キャプテンの竹本隼太郎に代わってスタメンの座を掴んだ小澤の持ち味はチームNo.1の呼び声高い強靭な身体とフィジカル。ポテンシャルを存分に発揮できれば相手にとっては簡単には止められない“嫌なNo.8”に変貌します。この先のメンバー生き残りのサバイバルに向けても、この試合でしっかりとチームに貢献し、コーチ陣にもアピールしたいところです。

サンゴリアスの心臓部、先発のハーフバックスはSH#9フーリー・デュプレアとSO#10小野晃征。今シーズンも長い時間ペアを組んでプレーしてきた2人のコミュニケーションは充分。この大舞台でも淡々と役割をこなし、グラウンドでチームに活きた血を循環させるように、サンゴリアスのリズムを生み出してくれる筈です。特にデュプレアの状況判断とゲームメークには目を見張るものがあり、試合の展開は彼に委ねられると言ってもいい程です。冷静に、時に大胆に、アタッキングラグビーを展開し、リザーブで出番を待つSH#21日和佐篤と絶好調のSO#22トゥシ・ピシにどのタイミングでバトンタッチ出来るか。チームを更に加速させるハーフバックスの交替のタイミングもひとつの見どころです。

バックスのリザーブ#23村田大志は登場すればインパクトプレーヤーとしての大きな役割が期待されます。昨シーズンのプレーオフトーナメント、日本選手権で大ブレイクした新星が、1年振りのファイナルラグビーで完全復活を果たせるか。長引いたリハビリでのスタートとなった今シーズンの鬱憤を、この大舞台で爆発させられれば、チームの大きな武器になる事は間違いありません。熱い闘志を内に秘め、静かに出場のタイミングを待ちます。

2月2日は秩父宮ラグビー場での開催です。この試合に勝利すると、前日（2月１日）に行われるもう１つのセミファイナル「パナソニックワイルドナイツvs東芝ブレイブルーパス」の勝者とのファイナルに駒を進めます。トップリーグ3連覇に向けたファイナルに出場するためにも、まずは今週末のセミファイナルに照準合わせ、クラブ一丸となって勝利を勝ち獲りに行きたいと思います。皆さんのご声援宜しくお願いします！
 
■ジャパンラグビートップリーグ2013-2014
　プレーオフトーナメント　セミファイナル
　神戸製鋼コベルコスティーラーズvs.サントリーサンゴリアス
　2014年2月2日（日）　14:00キックオフ
　東京・秩父宮ラグビー場