2013年1月29日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #027 『ラック』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ラック」(解説:ティモシー・ボンド)
アタック側、ディフェンス側それぞれ1名以上の選手がボールの上でコンタクトする、それがラックです。いちばん多いのは、タックルした時で、タックラーもボールキャリアも倒れて、アタックする方はクリーンアウトを試みます。ディフェンス側はそれを邪魔して、チャンスがあればボールを奪います。
ラグビーではボールを持っている選手が倒された場合、その選手はボールを離さなければいけません。倒れたままボールを持っていると「ノット・リリース・ザ・ボール」という反則を取られてしまいます。ですので、倒れた選手が離した(置いた)ボールを獲得するために、アタック側、ディフェンス側のそれぞれの選手がボールを奪いに集まってきて、選手同士がぶつかり合ったところでラックが発生します。どちらか一方のチームしか来なかったり、ぶつかり合う前にボールが展開されれば、それは「ラック」ではありません。
ボールキャリアが前に行って、タックルの後にボールをどう出すかがラックのプレーでの大事なところです。ラックになってゴチャゴチャしている中で選手が何をしているかと言うと、「クリーンアウト中」ってことで、ボールを自分のチーム側に出すために争っています。僕の場合、ラックでは体と肩を使い、あまり手は使いません。思いっきり入って体を使ってクリーンアウトするようにしています。