2013年12月19日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #119『ドリフトディフェンス』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ドリフトディフェンス」(解説:平 浩二)
守りの人数が、相手のアタックの人数より負けている(少ない)時に、そのちょっとピンチの状況でも、ゲインを切られるのは覚悟の上で、うまく1人が相手の2人を見ながら、最後は外に追いやっていくディフェンスの手法です。
タッチラインを味方にして、例えば2対4、相手4人こちら2人とかで、相手の人数は余っている場合に、タッチラインの方へちょっとずつ追いやって、最後は外で止めるという守りです。相手に良い感じでパスをさせていく感じです。
コツは「前に出ない」、横へ流れます。相手がアタックしてきますが、どんどんパスをさせながら、横にずれていく感覚です。多少のゲインは仕方ないと思ってやります。敵陣で、こちらのバック3やナンバー8が下がっている状況で、人数が少ない時にやる事が多いですね。ですから最終手段ではありません。
もし自陣ゴールを背負った絶体絶命の場合には、一か八かでタックルに行きますが、それが3対4だとかだと頑張って外で止めると思います。それがさすがに2対5とかだと、もうヤマを張って外の選手がタックルへ行きます。
このプレーは、足が速ければ速い選手ほど、外で追いつけるので、得意なプレーになってくると思います。横とのコミュニケーションが大事です。13番の僕ですと、12番、14番との連携で、内の選手からの「OK」というコールを聞かないと、僕も相手の次の選手をマークしに行けません。次の選手というのは、僕が見ている相手の、1つ外側の選手です。僕も「OK」と言って味方の外の選手に渡せれば、良いドリフトディフェンスが出来ているということだと思います。