2013年12月17日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #118『コラプシング』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「コラプシング」(解説:篠塚 公史)
モールやスクラムを崩す行為で、反則になります。基本的にはディフェンス側のチームが、不利な形になった時、故意でない場合が多いですが、崩してしまうことがあります。ペナルティーを取られることは分かっているので、意図的にコラプシングをするということは、ほとんどないと思います。
押されてしまった場合、崩さずに対応する方法として、右か左かどちらか片方に力を集中させて“回す”という対処法があります。押し返すか回して形を崩すということしか、押された場合の防御方法はなく、ディフェンスは止められなければそれしか出来ません。
ディフェンスしている場合は、モールのいちばん後ろにいる味方の足がオフサイドラインになります。モールに横から入るのはオフサイドの反則なので、基本的にまっすぐ後ろから入らなければなりません。
アタックの時には相手が倒れていない状態で自分たちが倒れた場合は、コラプシングにはなりません。倒れていなくても、逆にディフェンス側が足を持ったり崩すような行為をしたら、コラプシングになります。スクラムにしても、嫌な体勢になって肘を下げたりすると、コラプシングを取られます。
例えばボールを持っているチーム側が2人、ディフェンス側が1人入って合計3人の状態で組み合ったらその時点でモールになります。ですから3人になる前に引き倒してしまえば、コラプシングにはなりません。つかんだ時に引き倒せば、それはモールではないので、問題ありません。なのでモールになりそうな時は、なる前に倒すという事が重要ですね。