2013年12月 3日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #114『ブラインドサイド&オープンサイド』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ブラインドサイド&オープンサイド」(解説:仲宗根 健太)
一般的には狭い方のサイドのこと、タッチラインに対して距離がない側のことを、ブラインドサイドと言います。その反対側、広い方のサイドがオープンサイドです。ブラインドサイドとオープンサイドは、アタックの流れにもよります。例えばほぼ真ん中にいる場合には、狭い広いということより、順目(展開してきたのと同じ方向のサイド)がオープンサイド、アタックの向きと逆の方向(逆目)がブラインドサイドになります。
フランカーにもオープンサイドフランカーとブラインドサイドフランカーがあって、役割が違います。だいたいの場合はブラインドサイドは6(7)番、オープンサイドは7(6)番、とチームで決めていますが、ただ単に、例えば背番号6番が左、7番が右、と決めているチームもあります。
オープンサイドフランカーは1次目の攻撃、ブラインドサイドフランカーはそれ以降の攻撃参加が重要な役割になってきます。どっちも走れた方がいいですが、ブラインドサイドの方がより走れる選手になるかなと思います。
ディフェンスでは、しっかり前を見ていないと、たまにブラインドサイドで攻撃してくることもあるので、オープンサイドばかり意識していると危ないですね。こちらはオープンサイドに次々と移動しながら、相手がブライドサイドに行ったことを知らずに、その状態でアタックされると、抜かれてしまうこともあります。
以前ジョージ・グレーガンが読んでいた『ブラインドサイド』というアメリカンフットボールを題材にした小説がありました。ブライドサイドからタックルするいわゆる壊し屋的な選手が出て来ますが、ラグビーにはそういうことはありませんね。