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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年10月31日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #106 『オフロードパス』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「オフロードパス」(解説:ニコラス ライアン)
 
 
近代のラグビーは全体的にディフェンスが良くなってきた事によって、どうやってラインブレイク(ゲイン)するか、そのためにどうやってチャンスを作るかということが、とても重要になってきました。一番目は ゴー・フォワード。そして良いシェイプがあって、スペースを作って、トライするという流れです。
 
その上でオフロードパスも出来たならば、チャンスをつくることが出来ると思います。ですからオフロードパスをするためには、ゴー・フォワードして、1対1で勝って、オフロードパスをするという順番です。

 
オフロードパスは、タックルされて、相手につかまりながらするパスです。ですから、気をつけなければいけないところは、ボディコントロールをしなければいけないという事です。そして、優しく、丁寧にパスをします。相手のタックルが足に来た場合に、チャンスがあります。上にタックルされると、手の動きが制限されて難しい場合が多いです。
 
僕自身、昔はたくさんオフロードパスをやっていました。その頃のスタイルは、立つプレー。個人プレーが多いやり方でしたが、今はチームプレーの為にあまりやりません。当時は1試合に6~8回ぐらいやりましたし、練習でもオフロードパスの練習をしていました。特別なコールもありました。今はその練習をしていませんし、試合でやっても1~2回ぐらいです。
 
オフロードパスは1対1で100%勝っていないと出来ません。5分5分では出来ないし、6対4でも、7対3でも出来ません。8対2になってようやく出来るかなという感じです。完全に勝った時のみ、やるプレーだと思います。

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