2013年10月24日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #104 『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」(解説:辻本 雄起)
2011年までは「ラグビートライネイションズ」という大会で、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3ヶ国対抗でやっていた南半球のNO.1を決める大会(1996年開始)で、北半球の6ヶ国対抗(シックスネイションズ=イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ、フランス、イタリア)に相当するものです。「トライネイションズ」の「トライ」は「3 (tri)」を意味するのですが、ラグビーのトライ (try) を掛けたと言われています。
「トライネイションズ」にアルゼンチンが2012年から加わって、4ヶ国となり、「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」というタイトルと変わって新たにスタートしました。アルゼンチンはワールドカップでも2007年3位、2011年ベスト8となっていますし、近年、IRB世界ランキングで10位以内に入る実力をつけてきているチームです。アルゼンチン代表選手の多くが、ヨーロッパの強豪クラブでプレーしています。
そんなアルゼンチンですが、「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」では善戦はしていますが、まだ初勝利を挙げていません(取材日時点)。ホーム&アウェイでの総当たりなので、各国6試合ずつやります。今はダントツにニュージーランドが強くて、去年優勝しましたし、今年も全勝で優勝しました。そして南アフリカ、オーストラリア、という順です。
サンゴリアスのフーリー・デュプレア選手は、今年の南アフリカのホームの試合3試合に出場しました。ジョージ・スミス選手も「トライネイションズ」時代によく出ていました。ジョージ・グレーガン選手も出ていました。
南半球の日程的には、スーパーラグビーの決勝が7月に終わって、そしてこの大会を行い、11月のウィンドウマンスにテストマッチ、それからちょっと空いて、またスーパーラグビーが始まるというスケジュールです。
「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」と「シックスネイションズ」のチャンピオン同士が戦ったら「世界一決定戦」として面白いですが、それは今はやっていません。ただニュージーランド代表のオールブラックスは、ウィンドウマンスにグランドスラムツアーというのを行って、シックスネイションズの国とやる時もあります。ずっとレベルの高いラグビーをやっている感じで、とてもタフだと思います。