2013年10月17日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #102 『テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)」(解説:畠山 健介)
レフェリーはちゃんと見て下さっていますし、タッチジャッジの2人の方もしっかり見て下さっているんですが、その三者から見てもトライかどうか判断がつかない時があります。モニターで映像をずっと見ていらっしゃる方がまた別にいて、そういう時にいろいろなアングルから捕らえたビデオ映像を見て、トライかトライではないか判断するのが主なTMOです。
海外では稀にトライになった前のプレーで、選手の誰かが邪魔になっていないかとか、そこで反則が起きていないかという場合にビデオを見たり、あるいはシンビンが出て、お客さんがなぜシンビンなのかわからない時に、ビデオを流すというケースもあります。
「これがトライになっていれば」とか「トライではないのにトライになってしまった」という難しいシチュエーションが多くて、導入されたシステムだと思います。成否に関してはきっちり判定出来るので、とても良いと思います。
僕自身、前回のワールドカップ(ニュージーランド大会)のトンガ戦で、トライをしたんですが、その時、TMOになって、どの角度から見ても正直分からないトライで、僕自身はもちろん押さえたという自信はあったんですが、相手選手、味方選手が重なり合って、はっきり見えない状況だったので、TMOに委ねられまし。その結果、トライという判定になったので、僕自身TMOに救われた1人です。