2013年10月10日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #100 『ジャッカル (補足編)』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ジャッカル (補足編)」(解説:尾崎 章)
こんにちは、尾崎です。大辞典#068でジョージ・スミス選手が「ジャッカル」について解説していますが、ジャッカルの張本人からしてみたら、あのように一般的に解説することになるのだと思いますが、私が以前読んだことのあるお話を、皆さんにぜひお伝えしたいと思います。
「ジャッカル」、まさにジョージ・スミス選手の素晴らしいプレーによって、この言葉が生まれました。とある試合で、いつものようにスミス選手はラックで敵のプレーヤーに覆いかぶさり、ボールへの執着心を体で、そしてプレーで表現し、ボールを奪い取り続けます。
そのバンバン行く姿を、ブランビーズ(オーストラリア代表)のチームメートである先輩が見て、「あいつはジャッカルだ」と語り、以後、そのプレーがスミス選手の代名詞である「ジャッカル」と呼ばれるようになったそうです。このジャッカルとは、もちろん動物のジャッカルのこと。狼に似たイヌ科の動物ですが、(タックルで)倒れた“動物の肉”に真っ先に手をかけ(ボールを)奪い取るイメージですね。
というわけで、ジョージ・スミス選手は、「ジャッカル」そのものであり、この言葉の生みの親なのです。本人の解説はいたって謙虚なものとなっていますが、そこをぜひ補足説明したいと思い、登場させていただきました。ありがとうございました。