2013年10月 1日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #097 『日本選手権』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「日本選手権」(解説:田原 太一)
チームの1年の締めくくりの大会で、日本一を決める大会です。その最後の最後の決勝に残って、日本でその時期までラグビーをやっているのは2チームだけですから、本当にチーム力対チーム力の戦いです。そこに誰が出ても大丈夫なようにサントリーでは準備していますし、そういう状況で自分に出番が回ってきたりすることがあるのは、怪我人のタイミングとかもある訳です。
ファイナルを目指して、シーズンスタートの時からみんなでやり続けて来たことを、最後にグラウンドに立っている選手がやるだけであって、誰が出ても同じ結果を残せるという自信もあります。
変な言い方になりますが、負けても次があるというリーグ戦とは違い、ファイナルラグビーは1つ1つのプレーの精度はリーグ戦よりも煮詰まっていって、精度が高くなっていっている部分があります。そして1つ1つのプレッシャーも、リーグ戦とは変わってくると思います。
ただ手堅くということではなく、春からやって来たことをグラウンドで出し切るということだけだと思います。日本選手権だから、相手がどこだから、というプレーをする訳ではなく、スタートの時点から決めてやり続けてきたスタイルのラグビーを、グラウンドで出すということだけです。
シーズン1試合目の開幕戦の緊張とも変わりませんし、試合前の緊張は、府中のグラウンドでの練習試合でも、日本選手権の決勝戦でも変わりません。ただ日本選手権決勝というのは、毎年チームが2冠をターゲットにしていますから、自分が出ている出ていないにかかわらず、思い出深い試合だと思います。そして去年のチームを超えないと、2冠は達成できない目標だと思うので、今シーズンも春から頑張らなければいけないと思ってやっています。