2013年9月12日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #092 『サンゴリアス』その1
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「サンゴリアス」(解説:佐々木 隆道)
“サンゴリアス”とは、33年間(創部1980年)の歴史が詰まったサントリーのラグビーチームです。“サンゴリアス”になるまでに、サントリーの“ラグビー部”として会社の部活動という形でやってきましたが、トップリーグが2003年に発足するにあたって、“サントリーサンゴリアス”という名前になりました。
みんなの思いが詰まったラグビークラブですが、自分にとっては、社会人になってずっとこのサンゴリアスというクラブで育ててもらっていますし、いちばん感じることは、社員の選手にとっても僕らのようにプロ契約をしている選手にとっても、本当に大事な存在で、サントリーに関わるみんながサンゴリアスを愛している、チームに対してプライドを持っていると思います。だからたくさんのトロフィーを獲得してきたし、進化はいまも続いているし、サントリーに携わるすべての人がサンゴリアスを介して、一致団結できるという媒体になっているのではないかと思います。
愛されるというより、愛してくれていると言った方が良いかも知れません。自分たちもラグビーのプレーでサントリーサンゴリアスという名前を背負って、相手チームと戦っています。仕事をしている選手もいて、仕事が100%という訳ではないですが、それを理解して社員の方々がサポートしてくれています。選手みんながラグビーに対して真剣に取り組んでいるからこそ、社員の方も、周りで応援してくれているファンの方々も、サンゴリアスを愛してくれているんだと思います。
サンゴリアスという名前は僕にとって、もともとある名前という感覚です。直弥さん(大久保監督)がキャプテンの頃からずっとチームを見ていましたし、アタッキングスタイルにとても憧れを感じていたので、サンゴリアスという名前がまだついていない頃から、僕はこのチームが好きでした。
サンゴリアスという名前からイメージする象徴は、“ファミリー感”です。メインに社員の方の一体感、家族感があって、それに僕も混ぜてもらえているのかなと思います。みんなで苦しいこと、しんどいことを経て、この3年間はトロフィーを獲り続けているので、このファミリー感が強くなりました。チームが強くなることでみんなで時間を共有して、お互いをリスペクトし合うことで、そういう感覚が生まれたんだと思います。ファミリー感は昔からもちろんあるものなんですが、ここに来て強くなってきて、それがサントリーサンゴリアスのチャンピオンとしての文化になれば良いなと思っています。