2013年9月 3日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #089 『監督』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「監督」(解説:尾崎 章)
僕はこれまで土田さん(雅人)、洋司さん(永友)、清宮さん(克幸)、エディさん(ジョーンズ)、そして直弥さん(大久保)と、5人の監督のもとでプレーしています。みなさんに共通している“監督”のイメージは、「方向を示してくれる人」なのではないでしょうか。
監督は「こっちだよ」というのを示してくれる人だと思いますが、それに対して選手は「それに向かって突き進んで行く」だけだと思います。そこに行こうとしても上手くいかないことも多々ありますし、回り道して行く選手もいれば、真っ直ぐ行ける人もいます。その「どうやって行ったらいいか」という手段を教えてくれるのがコーチであり、その方向に対して「落とし込む人」がコーチだと思います。
監督は本当に大変だと思います。とくに今回、直弥さんはエディさんの後に監督になって、普通だったら「やりたい」と思わない状況で、あの結果は凄いなと思いますし、しんどい時にしんどい決断をしてきたのが選手の時の直弥さんで、いま監督でも同じなんだと思います。そういう意味でも凄いなと思います。
どの監督にもしっかり教えてもらって来ましたが、選手と監督という意味では大久保監督は、選手でも一緒ですし監督としても一緒のチームということで、特別という訳ではないですが、それは直弥さんだけですね。自分自身は「監督になる」というのはイメージが湧きません。たぶんサンゴリアスのみんなも湧かないと思います(笑)。