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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年8月27日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #087 『セットプレー』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「セットプレー」(解説:青木 佑輔)
 
 
ラインアウトとスクラムのことです。あとキックオフもそうですね。セットピースとも言います。止まったところから始めるプレーのことです。セットプレーで重要なことは、ボールを確保することです。
 
ラグビーはミスをしたり、ボールがグラウンドの外に出てしまっても、次のセットプレーでまだボールを取り返すチャンスがあります。そこが他のスポーツと違うところだと思いますが、そこで「取り返してやろう」という気持ちで来るんで、それに対してこちらはしっかりと良いボールを出すようにします。地味に見えるかもしれませんが、セットプレーのボールを確保するということが、いちばんチームに流れを与えます。
 
最近の試合では、サントリーの試合ではスクラムの回数が少ないんです。ラインアウトは少なくはないと思います。スクラムを組む時は、ディフェンスでは1試合を通してプレッシャーをかけ続けること、アタックでは良いボールを出し続けることがポイントだと思います。シンプルで見ている人には伝わらないかもしれませんが、それがいちばん重要なことです。
 
ラインアウトは特に難しくて、みんなが決まった動きをしないと成功しないプレーです。若干、新体操の団体競技的な要素もあると思います。みんなが動いてリフトして投げて、という流れがあるので、球技ではない感じもします。そこだけ違う種目をしている感じもします。

 
サントリーのラインアウトはシンプルです。いっぱいオプションを持っているチームが良いかと言えばそうでもないと思います。シノ(篠塚)もサインを出す時には色々なことを考えて駆け引きをしています。
 
キックオフに関しては、昨シーズンから「残り20分のチャンピオンミニッツと同じくらいキックオフも同様に大事」という意識でいます。点を取った後の相手のキックオフなので、そこでいかにボールをキープして、サントリーのアタックに繋げるかというところが大切です。
 
キックオフはどこに蹴ってくるか分からないので、どっちのサイドに蹴られても良いように準備をしていますし、自分の役割をしっかり果たして、サントリーのアタックに繋げられるようにポジショニングしています。自分の役割は真壁をリフトすることです。他のチームはサントリーはボールを獲得してもキックをしないでアタックしてくると思っているので、奥へ蹴ってくることが多いんですが、キックオフのボール自分の頭上を超えていっても、どの選手も次のプレーへのセットアップを行っています。

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