2013年8月15日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #084 『キャプテン会議』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「キャプテン会議」(解説:竹本 隼太郎)
5年前に、冨岡鉄平さん(東芝)、直弥さん(大久保)、大畑さん(大介/元 神戸製鋼)という方々が、選手だけで何か出来ることはないかということでキャプテン会議が始まったと聞いています。例えば各チームのキャプテンなど代表が東京に集まるとして、九州から来たメンバーと関東から来たメンバーは交通費が違ってくるので、それの平均値を出して、お金を出し合って集まって、会議をしたところから始まったそうです。
歴代の代表は大畑さん、廣瀬さん(俊朗/東芝)、そして僕が3代目になります。キャプテン会議の活動は、選手サイドから各チームが合同で出来ることをやるということですが、軸となるのはラグビーの普及と社会貢献活動です。3年前に大震災があって、それに復興支援活動が加わりました。その3本の柱でいま活動していますが、その時々によって変化していかなければいけないので、いずれはワールドカップ日本大会の告知を始め、いろいろなことをやっていかなければいけないと考えています。
オールスター戦ももともとはキャプテン会議が発案して、5年前に初めて行われました。それから毎年やるようになって、だんだん慣れてきてしまっているところなので、ちょっと変化がほしいなと思っているところです。
ラグビーの普及ではラグビー教室、社会貢献というところでは募金活動を中心にやっています。被災地支援の募金活動も行いました。各チームに任せた活動では、例えばサンゴリアスは1トライ100円募金をして、集まったお金でより多くの東北の方々に試合を見に来てもらえるように、バスをチャーターしたりしました。
会議は年に2~3回。オールスター戦の時とシーズン前には必ず開催します。いまの課題はブログを活性化して、各チームとのコミュニケーションを密にすることです。オールスター戦をどこでやるか、オールスター戦での収益の使い方も、いろいろ考えて効果的に活用したいと思っています。大事なのはラグビー観を共有して、例えば廣瀬さんと話したんですが、“ラグビー感謝の日”を定めてその日に各チームが活動するということも検討していきたいですね。そうやってラグビーの価値を高めていきたいと思います。
海外には選手会があって、IRBから資金的な援助があるそうなので、それに加盟して支援を受けたり、プロになるにあたっての講習が受けられるようになる、という話もあります。その辺りも検討していきたいと思います。
各キャプテンの成長が各チームの成長に直結していると思います。それはトップリーグだけでなく、各世代で言えることだと思います。“キャプテン”をキーワードにリーダーが育っていける活動まで広げられたら理想的ですね。