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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年8月 6日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #081 『13番』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「13番」(解説:平 浩二)
 
 
13番はサントリーではアウトサイドセンターで、右でも左でも12番の外側に位置します。12番と比べて、ウイング寄りのポジションなので、突破役だったり、最後のラストパスを送ったり、トライに繋がるようなシーンが多めのポジションです。例えば、スクラムやラックから右にボールが出ると、9番→10番→12番→13番→14番と繋ぐのが一般的です。サントリーではそうですが、12番と13番については、チームによって役割分担が違うこともあります。「12番と13番」を「左と右」で分けるチームもあります。
 
センターなのでフィニッシャーではなく、それまでの過程、起点づくりですね。人によって違いますが、13番でもよくパスをする選手もいます。僕はパスをあまりしないで、ゲインラインを切っていく(自らボールを持って走って進む)ことの方が多いですね。

 
ディフェンスの時は出来る限り味方にタックルさせています。もちろん自分で行くこともありますが、出来るだけ味方に行かせます。インサイドセンターの12番は、インサイドのプッシュもあって、外にもまだ見方がいるのでタックルに行きやすいですし、タックルする機会は多いんですが、13番はアウトサイドセンターなので、外に味方があまり残っていなく、相手が早めにポンポンとパスを放ってこない限り、あまりタックルすることはありません。自分がいってしまうと、外でウイングが1人だけになってしまったりします。自分でタックルへ行く時は攻め込まれている場合で、外に振られる時以外はそんなにありません。もちろんいつでもいけるポジションを取っていることが前提の話です。
 
13番は全体が見えるポジションなので、その情報を前に伝えたりして、常にコミュニケーションを取らないといけないポジションです。後ろの方なのでスペースもよく見えます。そこに早く呼び込んでパスをもらったり、そこに自分で走り込んでボールをもらったりというところに、13番の楽しさがあります。そういう面ではフルバック(15番)に近い役割がありますね。外側はあまり人がゴチャゴチャいないエリアなので、そこを切り開いて走って行くという楽しみがあります。

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