2013年7月18日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #076 『8番』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「8番」(解説:竹本 隼太郎)
僕が小学校4年生の頃、近所の長崎北高で8番をつけていたのが神辺さん(光春)という方で、キッカーもやっていて花園でベスト4に入りました。神辺さんはその後、関東学院大へ進み、箕内さん(拓郎/NTTドコモ)とともに関学の初優勝した時のメンバーです。大学No.1のプレースキッカーにも選ばれた人で、中国電力でプレーして昨年引退して、監督になったという人格者でもあります。
その神辺さんに憧れて、小4の時から8番=ナンバー8になりたいな、という目標を持っていました。その初志を貫いて、他のチームや世界のナンバー8に比べて小さい僕ですが、ナンバー8になりました。
ナンバー8の役割は、アタックではバックスラインに参加して、フォワードでのアタックにも参加します。ディフェンスでは、ラインのバランスを取りながらフォワードをリードします。攻守にわたってとてもやりがいのあるポジションです。
性格的には、感情的すぎても冷静すぎても難しく、そのバランスを上手くとって、接点では熱くなり、判断する時は冷静にという、ジョージ・スミス選手がその理想像ではないでしょうか。
ナンバー8の醍醐味は、接点、ボールキャリア、ブレイクダウン、タックルとたくさんありますが、とにかく数多く接点を味わえることではないでしょうか。ディフェンスでもオフェンスでもコンタクトプレーがたくさんあって、楽しめるのではないかと思います。
時に激しく時に冷静に、自分をコントロール出来るようにもなりますし、またコミュニケーションを取らなければいけないポジションですから、必然的にコミュニケーション能力も高まります。とにかくたくさん当たることが出来て、ラグビーを楽しめるポジションだと思います。