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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年6月18日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #067 『スパイク』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「スパイク」(解説:有賀 剛)
 
シューズのことです。ラグビー専用のスパイクがあります。主にフォワードの選手は、スクラムの時にしっかり踏ん張れなければいけないので、グラウンドを噛めるよう、スタッド(鋲)の取り替え式のものを使っています。作りもしっかりしてます。バックスは、雨の時は取り替え式を履きますが、普段は固定式を履いています。
 
どんなスパイクでもあまり変わらないと言って気にしない選手もいますが、自分はスパイクによって結構違うと感じます。噛む感覚よりも、履いた時の感覚や走った時のフィット感が大事です。軽さも好みですが、サントリーの選手は最軽量のスパイクを履いている選手が多いですね。僕は軽すぎるのは好みでなく、少し重い方が合います。

 
スタッドについては、これまで取り替え式、固定式のどちらかだったんですが、最新型ではミックスというのが出てきています。固定になっているけれども、少しポイントが加えてあるので一部取り替えができて、普段も雨の時にも対応できるというスパイクです。
 
試合の日、僕は固定式と雨用の取り替え式の2足のスパイク、そしてアップシューズを持っていきます。グラウンドの芝を手で触って濡れているのかなど、グラウンドの状況を見て、どちらのスパイクを履くかを決めます。練習用も両タイプのものを常に準備していますが、消耗が激しいので、練習用のスパイクはだいたい3ヶ月弱で新しいものに変えています。試合用は結構持ちますので、両方合わせて1年間に数足使います。
 
スパイクで印象的なのは、ニュージーランド遠征に行った時に、グラウンドが雨でグチャグチャで、当時の清宮監督に「全員長いスタッドを買いに行け」と言われ、今まで付けたことがないような18mmぐらいのスタッドを付けて試合に出たことがあります。だいたい普段バックスは12mm、フォワードの選手はもう少し長めのものを付けています。苦労しましたけれど、その時は18mm付けて良かったというぐらいのグラウンドコンディションの悪さでした。 でも普通のグラウンドをそれで走ったら、突き上げが激しくてダメでしょうね。足の裏が反発で痛くなっちゃいます。そういうことも含めて、何が自分に合っているのかいろいろと試行錯誤して、みんなスパイクを選んでいると思います。

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