2013年6月11日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #065 『ストレングスコーチ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ストレングスコーチ」(解説:新田 博昭 ストレングスコーチ)
ストレングスコーチは、選手の体づくりに関わる仕事をしています。ウエイトトレーニングをして筋力を上げたり、筋肉を大きくしたりする作業と、後はそれをしっかりグラウンド上のパフォーマンスで活かせるように、ファンクショナルトレーニング=機能的トレーニングというものを取り入れて、選手の体を強く、大きく、そして使えるようにトレーニングさせるのが仕事です。僕の仕事には他にスピードトレーニングもあって、スピードコーチの杉本龍勇さんと一緒に、スピードの向上という部分も担当しています。
ストレングスコーチ対選手は、いま1人対46人です。朝、プロのメンバーがウエイトをしますが、プロは細かく時間を使って3グループに分けて見て、午後はフォワードとバックスというグループで見ています。出来るだけグループを細かくして見ているので、目は行き届いていると思います。選手の能力を向上させるのが仕事なので、その選手が何をしなければいけないかというところを明確にイメージした上でトレーニングをして、本人にも自覚して取り組んでもらうようにしています。
選手個人個人の何が足りていなくて、何をすればその選手の得意な部分を含めてパフォーマンスを上げて、トップリーグでプレーすることが出来るのかというところを、僕も知っていなければいけないし、選手自身も分かった上でトレーニングしなければいけないと思います。ですから目が行き届いているかどうかは、そこの部分を選手にしっかり把握させているかどうかというところがポイントになる思っています。,br>
ストレングスコーチとして大変なことはありませんが、サントリーのコーチは大変です(笑)。ストレングスコーチとしての喜びは、能力が開発できたという実感があった時です。自分がちゃんと伸ばしてあげられたという実感があると嬉しいですね。どんな選手でも、選手とコーチの共同作業で、選手の能力を伸ばしていくものだと思っています。