2013年5月21日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #059 『ゲイン』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ゲイン」(解説:長友 泰憲)
ボールを前に運ぶ、ということです。「ゲインライン」という“越えるべき線”があって、その線を越えないと、ずっとアタックをしていても前に進みません。前のポイントから真横に引いた架空の線がゲインラインとなりますが、次のプレーでその線を少しでも越えることを、「ゲイン」と言います。
そのためには、1人1人が倒れずに、前に進むことが大切です。そうすることで、味方も楽になりますし、テンポもよくなります。ウイングの僕としては、正面からぶつかって行くと、向こうの強さもあって前に進めません。ですからそこでステップを切りながらズラしていくと、前にドライブしやすくなります。とりあえず正面で当たらないことが重要です。
タックルされて、向こうの手がまだ足をつかまえていたら、起きてはいけないのですが、手が離れていれば、起き上がってもいいんです。ですからタックルされて倒れても、相手の手が離れていたら、また起き上がって進もうとします。タックルされても立ち上がろうという意識を、常に持っています。
相手にゲインされる時は、ディフェンスがボールではなく、前の選手を見ていて、それで間を抜かれたり、タックルミスで抜かれていったりするケースが多いと思います。そうならないために、常に周りをよく見ておくということが、大事なポイントになってくるのではないかと思います。