2013年5月14日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #057 『スクリューパス』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「スクリューパス」(解説:日和佐 篤)
パスのひとつの投げ方です。ラガーマンとして投げられなければいけないというパスではありませんが、バックスにとっては必要なパスです。僕は小学校の時は、ストレートパスという無回転のパスを投げていましたが、中学に入ってからスクリューパスを本格的に放り始めました。
最初に平(ひら)パスと愛称的に呼ばれているストレートパスを基本スキルとして覚えて、まずそれがベースになって、近い距離のパスが出来るようになります。中学になるとフルグラウンドになって、選手の立ち位置も広くなってくるので、平パスでは長いパスが届かず、スクリューパスが必要になります。
スクリューパスを投げるコツは、まずは練習して自分の投げやすい投げ方を覚えることですね。何回も投げていると、いちばん飛ぶ投げ方が人それぞれ見つかると思います。基本的に右利きの人は自分から向かって左に投げるパスの方が上手ですが、練習すればそのうち左が追いついてくるというイメージです。
ボールを取る方からすると、長い距離のパスはストレートパスですとボールが野球のナックルボールのように安定しません。スクリューパスではそれがなくなり、風の抵抗もあまりなくなるので、受けやすくなると思います。
これから投げようという子供たちに対しての、僕なりのアドバイスは、左へ投げるパスですと、右手がメインで投げるので、左手の親指を使って、ボールを放す時にピッと回転させるんです。親指で支えながら、ピッと弾いて押し出すイメージです。無意識に練習するよりも、ここを意識すると早くコツをつかめるかもしれません。