2013年3月28日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #044 『タイトファイブ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「タイトファイブ」(解説:篠塚 公史)
タイトファイブとは、プロップとフッカーとロックの、前のフォワード5人のことです。背番号も1番~5番です。バック5という呼び方もあって、こちらはロックと、フランカー、ナンバー8の5人です。4番~8番ですね。なのでロックは両方に入ります。
タイト5というくくりは、スクラムの練習で意識します。スクラムはタイト5で練習して、プロップが押して欲しい場所をロックが合わせたりします。それが合わないとスクラムで前に体重が行きませんから、よく一緒に練習します。全体練習のあとの個別の練習の時に集まります。バック5はディフェンスの練習、とくにタックルの練習の時にバック5として一緒にやります。
ロックが良いチームはスクラムが強く、チーム自体も強くなります。例えば、パナソニックのヒーナン選手のような強いプレーヤーがいると、スクラムも強いですし、チームも強いですね。そういうパワープレーなどで仕事をするプレーヤーがいっぱいいると、バックスや他のプレーヤーもラクになると思います。
タイト5はスクラムを組んでいれば良いという時代もありましたが、今はタイト5が仕事をするチームが、いちばん強いチームになっていると思います。サントリーのタイト5はすごく走らされます(笑)。ボールが出るのが遅かったり、ブレイクダウンの人数が少なかったりすると、「タイト5が仕事をしてないからだ」と怒られます。