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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年3月26日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #043『ヤンボール』

「ヤンボール」(解説:平 浩二)
 
相手ボールということですね。僕が初めて「ヤンボール」という言葉を知ったのは、小学生の時でした。相手ボールのスクラムの時に、ずっと「ヤンボーーーーー」って言っていたんです。少年野球でランナーがリードする時に「リーリーリー」って言うあの感じと一緒です。「あ、これはたぶん、相手ボールの意味だな」と思って、そこから使っています。タックルに行く姿勢で、ボールがスクラムから出るまで「ヤンボーーーーー」と言っていて、相手のスクラムハーフがボールを出す瞬間にこっちのハーフが「出たーっ!」って言って、その合図でみんなタックルに走り出すんです。
 
ずっと「ヤンボーーーーー」と声を出して、相手にプレッシャーをかけているんです。「ル」は言わずに、「ヤンボーーーーー」でした。でもこれは、九州限定かもしれないです(笑)。中学校1、2年までそうしていました。

 
今でもマイボール、ヤンボールという感じで、相手ボールの時に「ヤンボール」と言います。外国人に聞いた方が良いと思いますが、your ball が大もとだと思います。味方同士、例えばどっちがボールを取るかという時に使うのではなくて、敵のボールの時に言う言葉です。マイボールスクラム、ヤンボールスクラム、という使い方をしています。ブレイクダウンでボールが見えづらい状態でターンオーバーされた時などにバックスの選手に知らせるために「ヤンボール」と言ったりする場面が多いです。

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