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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年3月19日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #041『ミスマッチ』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「ミスマッチ」(解説:池谷 陽輔)
 
僕と相手のバックスが対面になった時がまさに「ミスマッチ」ですね(笑)。僕の場合は、相対したのがバックスの選手であればそれが誰であっても「ミスマッチ」と言われると思います(笑)。基本的にはフロントローの選手と相手のウイングの選手などが1対1の状況になった時に言われる言葉です。ディフェンス側のセットが遅く、相手の球出しが早い時にそういう状況が生まれやすいです。
 
しっかりと味方のディフェンスがセット出来ていれば、対面するのがバックスであっても、1人だけでなくて周りの味方と共にディフェンスするので守り易いのですが、完全に1対1という状況になると、それは完璧なミスマッチです。ヨーイドンしたら間違いなく敵わないですから。フォワード対バックスだけではなく、ディフェンスが3人に対してオフェンス側が4人や5人になった状況も“ミスマッチ”ですね。

 
以前は練習中に、僕はあまり走れなくて、そのまま下がってセットしたら、前がザワさん(小野澤宏時)だったとか(笑)、そういうことはよくありました。そういう時は「あ、こりゃ、ダメだ」と(笑)。でも「内側は絶対に抜かれるな」というのがラグビーの基本だと思うので、内側を抑えて外に逃がすしかないですね。外に逃がした後はバックアップの人を待って、一緒に止めるという形です。
 
周りと常にしっかりとコミュニケーションが取れていれば、ミスマッチというのはなかなか起こりにくいと思います。攻撃の時は早い展開で攻めているうちに、そのうちミスマッチが生まれてくるので、そこをバックスがつくということはあると思います。逆にフォワードとスクラムハーフが対面していれば、フォワードの選手はそのまま縦に当たって進めばそれはそれでミスマッチで、ゲインできますよね。そういうミスマッチもあります。とにかく、数的有利を作るミスマッチと、数は一緒だけれども、オフェンス側がバックスを揃えていて、ディフェンス側が外にフォワードが残っている状況、そういう“ゲインが出来る状況”がミスマッチです。

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