2013年3月14日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #040『ヘッドギア』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「ヘッドギア」(解説:畠山 健介)
ラグビーを安全に楽しむために必要な頭にかぶる用具です。ヘッドキャップとも言いますね。略して「ヘッキャ」とも言います。高校生までは着用が義務づけられていて、大学になると、「する」「しない」は個人の自由になります。僕はスクラムやモールなど、コンタクトのシチュエーションが多いポジションなので着用するようにしています。
頭部への衝撃を抑えて、脳震盪の予防であったり、脳に直接ダメージがいかないようにする効果があるので、ラグビーを辞めてからの日常生活のことを考えても悪い影響が残らないようにしてくれるものだと思います。僕は大学へ入ってからしばらくはヘッドギアをつけていなかったんですが、そうしたら擦れた耳が割れてきてしまって、とても痛い思いをしました。それからしっかり着けるようになりました。そのお陰で今は耳も大丈夫です。
使う人はみんな、自分のヘッドギアを持っていますが、僕が普段の試合で使っているものはメーカーでの製造が終わっていて廃番になってしまった型なので、いろいろな人に頂いて、今4~5個はストックを持っています。ですからそれは試合以外ではつけないようにして大事に使っています。とくにデザインが気に入って使っています。練習用には違うものを使います。
父親は普段は僕にアドバイスなどしないんですが、「ヘッドギアとマウスピースだけはつけてくれ」と大学の時に言われました。それを素直に受け入れた訳ではないんですが、言われて着けるようにした時に、たまたま脳震盪と鼻の骨折という怪我を同時にしました。ヘッドギアとマウスピースがなかったら、前歯もなくなっていたり、もっと脳にダメージがあった可能性があって、「着けていて良かったな、親の言うことを聞いて良かったな」と思います。それがヘッドギアのいちばんの思い出です。