CLUB HOUSE

クラブハウス

サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2012年12月21日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #016 『フロントロー』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 

「フロントロー」(解説:青木 佑輔)
 
スクラムを組む時の前列の3人のことですね。1番と2番と3番です。フランカーとナンバーエイトのことはバックローと言います。ロックの4番と5番は、あまり言わないですけれどセカンドローと言うと思います。ロックを含めた1番から5番までの5人のことを、タイトファイブと言います。
 
フロントローは、自分達の中では一番前で戦っているという感覚があります。負けることはできないという意識があります。スクラムを組む時には、ロックとバックローの重みも必要なので、僕らが前にいますが、後ろからの力をもらって、8人でスクラムを組むという意識です。どれだけ8人でまとまって押せるかがスクラムの強さで、ただ押す力の問題ではなく、技術面でまとまりが大切です。
 
僕はフロントローの真ん中にいますが、両プロップに気持ち良くプレーしてもらうのがいちばん大事だと思います。組んでいてバラバラになってりまっている時にいちばん分かるんですが、1番が後ろにいて3番が前に出過ぎているとか、その逆の状況とかがありますから、それを調整する役割です。
 
ラインアウトでのフロントローは持ち上げ役と、フッカー(2番)の僕は投げる役です。ラインアウトのディフェンスではフッカーは基本的に外(タッチライン側)になる事が多いので、外からディフェンスをコールしたり、前を見るように言ったり、相手のサインによって逆目をついてきた時の対応だったりがあります。見方の選手は分かっていると思っても、確認のために声を必ず掛けてあげるというのが、僕はポイントだと思っています。攻撃参加の時は、遅れていくことになるので、しっかり後ろから空いている場所を狙って入っていきます。ブレイクダウンでは入っていく回数を意識しています。
 
フロントローはスクラムで相手のフロントローとガツンとぶつかり合うので、試合中に少しずつ疲労が溜まってきますが、サントリーは比較的軽量なフォワードですが、フィットネスがあるので、試合の前半はうまく組めなくて相手の方が強かったとしても、後半相手が疲れてくると形勢が逆転したりします。いつもそういうイメージがありますね。
 
どんな相手でも最初は元気なので、そこをしのげばこちらにはフィットネスがあるという意識なので、相手の体力が落ちてくるのを待って、こちらは常にプレッシャーをかけ続けます。1試合を通じて同じようなテンポでずっと組めれば、相手が落ちていって、こちらが上がってくるというイメージです。

一覧へ