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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2012年12月 4日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #011 『楕円球』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。

「楕円球」(解説:長谷川 圭太)
 
まさにラグビーボールの形ですね。楕円球は不規則で、思った通りに転がらないという特徴があります。それがラグビーの面白さのひとつでもあると思います。丸いボールとは扱い方が全く違って、例えばサッカーだったら雨が降っている状況などで少しボールのバウンドが伸びる事などはありますが、基本的にはだいたいボールが来る場所は分かりますよね。
 
僕はフォワードの選手なので、あまり細かく気にしないですが、バックスの選手は特に気にしてプレーしていると思います。「ここかな」と思っていたら、突然イレギュラーバウンドをしたりするので、ラグビーボールは他のボールとは全く違うと思います。やっぱり“ラグビー”と言ったら“楕円球”ですものね。
 
スクラムの時には、スクラムハーフがボールを入れて、フッカーがそのボールを足で掻いて後ろに転がすんですが、丸いボールであればまっすぐ転がってきますが、楕円球だと曲がったりして、掻いたけど上手く後ろに転がらず、相手の方へ転がって行ってしまって、スクラムは押されていないのにターンオーバーされたりという事があります。そういった点ではちょっとやり辛いかもしれません。

 
楕円球の形は変わってないですが、僕がラグビーを始めるちょっと前までは素材が革のボールで、毎回磨いていたという話を聞きます。僕がやり始めた高校1年生の頃、だいたい10年前くらいからは合成革のボールになって、ほとんど変わっていないと思います。
 
空気圧はパツンパツンだと硬くてキックがし辛いらしいです。プロップだとキックなんてしないので関係ないんですが、やっぱりいつもの堅さが良いみたいです。楕円ですからもともと投げにくいというのは当たり前で、回転が綺麗にかからないと風に流されやすいですし、自分は特に一昨年からフッカーもちょっとやったりするので、ラインアウトのスローイングでも凄く苦労しました。と言うか、まだ今も苦労しています。

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