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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2012年11月29日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #009 『ラグビースクール』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。

「ラグビースクール」(解説:竹本 竜太郎)
 
ラグビースクールとは、小さい頃からラグビーボールに触れて、仲間を見つけ、友情をはぐくむ場です。九州、長崎ではラグビースクールが盛んですが、僕の場合は幼稚園の頃からやっていたので、生活の一部としてスタートしました。幼稚園生は小学1年生と一緒にやるんですが、上の学年との触れ合いもありました。
 
長崎では、市内だけで6つくらいスクールがあって、大志(村田)は小学生の時には中央ラグビースクール、中学生になって長与ヤングラガースというところに行きました。僕が小学生の頃は大志のいる中央と僕のいた長崎ラグビースクールがライバルでした。
 
  中学生に上がると長与ヤングラガースと長崎ラグビースクールがいちばんのライバル関係にありました。この2つのスクール出身のトップリーガーはたくさんいます。長与は比較的新しく出来たスクールなので、これまでトップリーガーを輩出している数は、長崎ラグビースクールの方が多いと思います。
 
  スクールでは小学生は学年ごとにチームがあって、1年生のチーム、2年生のチーム、3年生、4年生、5年生、6年生のチームがありました。9人制なので、僕の頃はそれぞれのチームに9人以上のメンバーがいました。
 
高校時代に久々にスクールへ行ってみましたが、各チームの人数はちょっと少なくなっていました。以前から男の子も女の子も一緒のチームでやっていますが、今は少しずつ女の子も多くなってきているみたいです。
 
中学にも1年生、2年生、3年生のチームがあります。高校にはラグビースクールはありません。中学生は九州大会がありますが、1年生でも飛び級があれば2年生や3年生のチームで試合に出られます。小学生は学年ごとのチームになっているので飛び級はありません。練習では、小学生の頃はボールを使わないミニゲームなどもあったりして、楽しくやっています。中学生からは合宿にも厳しいものがあった気がします。
 
基本的に土曜と日曜の朝にスクールへ行きます。午前中の練習です。試合は紅白戦か練習試合か大会になります。福岡の中津留、鞘ヶ谷、筑紫といったところと毎年交流試合をするんですが、この時に各年で向こうにホームステイして試合をしたり、こっちに来てもらってこっちでホームスティしてもらって試合をしたりしました。
 
大学の同期に岡原慎平というのがいるんですが、僕の家に泊まりに来たことがあるし、僕も泊まりに行ったことがあるっていう間柄で、慶大で一緒になってお互い「おっ!」となりました。
 
僕の場合は兄弟全員がやっていたので自然にやり始めました。最初は従兄弟がやっていて、長男が誘われてやり始めました。僕が幼稚園の年少で始めた時、長男は小6、次男が小4、三男が小2でした。
 
小さい頃に、朝から外でボールと触れ合って仲間と楽しむということをやっていたというのは、今となっては、健康的でかけがいのない経験だったと思います。スクールへ行くのが本当に楽しみでした。もし自分に子どもが出来たら、何かスポーツはやってもらいたいので、ラグビーにはこだわりませんが、チャレンジさせる場として、子どもに働きかけていこうと思っています。
 
親父は僕らが幼い頃は、僕らよりも試合にハマって見ていたようですし、お袋はガンバレー!と大声で声援するタイプでした。スクールには両親とも観に来ていましたし、帰りに親父に怒られて、途中で車から降ろされて歩いて帰ったこともありました(笑)。

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