2012年11月16日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #007 『クロストレーニング』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「クロストレーニング」(解説:若井 正樹 / コンディショニングコーチ)
クロストレーニングとは、ラグビー選手は30kmも40kmもずっとは走れないので、ランニングをしないで、有酸素、無酸素のトレーニングによってやるトレーニングです。
エアロビックのフィットネスをやらなければいけない時もあるし、無酸素のフィットネスをやらなければいけない時もあるという時に、足にインパクトが来ない、例えばバイク、ストライダー、ローイングマシン、クライマー、この4種類のクロストレーニング器具を使って、選手のコンディションのレベルを上げます。サントリーは3年前にストライダー、去年ローイングマシンを導入して、今年はクライマーを導入しました。バイクはもともとあります。
ランニングのトレーニング、フィールドのトレーニングとクロスさせてクロストレーニングを行うのですが、例えばリカバリーで走れる選手もいれば走れない選手もいます。そうしたら47選手、1人ずつ違うメニューを組む訳です。走るスポーツですから走れればいいんですけれど、個人個人を見てやりながら、あるいはあえて全員走らせないでクロストレーニングをやることもあります。それはスケジュールと個人とクロストレーニングのレベルと、それを組み合わせるんです。
これまでの蓄積が大切ですし、トライ&エラーでやっていって、良かったら続けていくし、ダメだったら捨てていきます。ターゲットや個人別のやり方はその蓄積したノウハウによります。最終的にはチームが結果を出さないと、ダメですけれどね(笑)。