2012年11月12日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #005 『フェーズ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「フェーズ」(解説:宮本 啓希)
フェーズとは、攻撃のひとこま。それが重なって、何回も続いて続いて、トライになる。チームによって違うと思いますが、サントリーはフェーズが続く方だと思います。練習でもフェーズアタックというメニューがあって、局面の繰り返しなんですよね。ラックからアタックする時、スクラムからアタックする時、ラインアウトからアタックする時、全部そうですけれど、アタックする場面のことを、フェーズと言います。ディフェンスからアタックに切り替わった瞬間に、アタックフェーズになるので、ラックやスクラム、ラインアウトなどを含め、全部だと思います。
スクラム、ラインアウトなどセットプレーで始まるものを、ファーストフェーズと呼んでいます。キックオフでボールを蹴られて、それを取ったところからがアタックフェーズです。セカンドフェーズはどこでラックになるか分からないですけれど、ポイントになった2つ目の攻撃です。でもセカンドフェーズとはあまり言いません。練習では「ファーストフェーズの練習します」「フェーズアタックやります」なんて言います。
コーチがボールをポンと投げて、「はい、アタックスタート!」と始めるのが、フェーズアタックです。ガチャガチャとなって崩れたところですね。ですからちゃんと整ったところからと、崩れたところからの2種類があると思います。ラックはフェーズアタックです。アタックを自分たちからするスクラムとラインアウトがファーストフェイズです。整ったところからのアタックです。ディフェンスは全部フェーズです。フェーズディフェンスと言います。だから全部ですね、フェーズって。
だいたい練習はファーストフェーズからやります。それでファーストフェイズが6割、フェーズアタックが4割、そんな割合だと思います。実際の試合では、アンストラクチャーな崩れたところからのフェーズアタックからのトライが多いと思います。キックからのカウンター、ターンオーバーの後、そういうフェーズからのトライですね。