2012年12月27日
「中年サンゴリアス」その7 佐合佑太『同期の成田に期待』
こんな少年がラグビーを通じて立派な大人になったというのが「少年サンゴリアス」ならば、サンゴリアスでのラグビー人生を通じて得たものを仕事人生にどう活かしているかというお話を聞くのが新コーナーの「中年サンゴリアス」。中年と呼ぶにはまだ早いメンバーも含め、OBたちの変わらぬラグビー愛や職場での様子を語ってもらいます。
中年サンゴリアス◆佐合佑太◆同期の成田に期待
サンリーブ株式会社 名古屋支社広域営業部
2007~2010年度現役
引退して2年目が経ちました。運動という面では、まったく動いていません(笑)。現役引退の時は、多少未練もありましたが、いろいろ怪我などもあって、「仕方ないかなぁ」という気持ちもありました。サントリーに入ったのは、清宮さん(当時監督/現ヤマハ発動機監督)に自ら申し出て、ギリギリというかたまたま採ってもらえるかどうかという感じでしたので、入れるか入れないかという一種の賭けみたいなところでした。「自分がどれだけ出来るか試したい」という気持ちがあったので、チャレンジし続けた4年間でした。
自分としては2年目でトップリーグ初出場となったIBM戦がいちばん印象的です。試合前に凄く緊張して、秩父宮のグラウンドに出るまでは、吐きそうなぐらい緊張していました(笑)。あんなに緊張したことはこれまでになく、人生最大の緊張でしたね。グラウンドに立ってしまえば、いつも通りのプレーが出来たので、緊張はすぐにほぐれたんですが、それまでが酷かったですね。こういう大舞台での試合というのは、あまり経験したことがなかったですから。
その試合の後に、清宮さんに良い評価を頂いたので、プレーは自分なりにも結構出来たかのなと思っています。この2年目の時だけ試合に出たんですが、サンゴリアス人生でトータル5キャップ(公式戦5試合出場)でした。もともとサンゴリアスに入ったこと自体がチャレンジだったので、常に社長が言っているように「やってみはなれ」、チャレンジし続けるということを心に持ち続けて、今、仕事をしています。
今は名古屋でスーパーを回っている課のメンバーのフォローをする仕事で、そのチームを統括するリーダー的ポジションの仕事です。東京にいる時はスーパーを回る側の仕事でしたが、今は人を動かす仕事で、歳上の方ばかりなのでなかなか難しいです。でもラグビーと一緒でチームプレーという部分があるので、どこか足りないところを誰かが補うなど、チームワークが凄く大事だなと感じています。上に立つというのが自分に合っているかどうかは分からないですが、チームとして動くというところは凄くやりがいがあって、今までの経験が元になっているのかなと思います。
今のサンゴリアスの試合はテレビで観ていますが、みんな凄いですね。どんどんレベルが上がっていて、「凄い」の一言です。チームとしてはもちろん今年も2冠を狙っているでしょうし、達成してもらいたいなと思っていますが、同期として成田(秀悦)が唯一残っているので、あいつのプレーに期待しています。今年はまだあまり試合に出ていないので、とにかくトップリーグの舞台に早く姿を現してほしいなと期待しています。