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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2012年11月26日

「少年サンゴリアス」 Vol.31 篠塚公史 『眠って眠って』

08~09年に連載し好評を博した「少年サンゴリアス」。思わず微笑んでしまう様なエピソードや、ビックリしてしまう話もたくさんあり、そんな子供たちも今は1人前のラガーマンになりました。3年振りに復活の「少年サンゴリアス」と併せて、サンゴリアスのOBたちの現状を伝える「中年サンゴリアス」もスタートします。どうぞご期待ください。
 
 
「少年サンゴリアス◆篠塚公史◆眠って眠って」
 
小学校高学年ぐらいの頃は、まだクラスでいちばん大きくはなかったです。とにかく子供の頃はよく寝たんですが、特に中学生時代に眠って眠って、3年間で20cmぐらい身長が伸びました。190cmになって、中3では1人だけ飛び抜けていました。
 
  大きくなる秘訣は大きい声では言えないですけれど、たくさん寝ていたことです。夜9時くらいに寝ていたんですが、次の日の朝、7時か8時まで寝ていることがよくありました。親は必死で起こしていたんですけれど、自分は気にせず寝ていたので、親も悩んでましたね。ずっと送り迎えしてくれて、本当に迷惑をかけていました。
 
  今でも寝られる時はたくさん寝ています。寝るのがやっぱり好きですね。リラックス出来ますね。自分の子供は昼寝をよくしますが、僕は朝も昼も寝ていました。いま考えたら幸せ者ですね。その時の自分がうらやましいです。
 
  ラグビーを始めた頃はラグビーをあまり好きではなかったんですが、高校にはラグビー推薦のような形で入ったので、続けなければなりませんでした。高校1年の時の全国大会で、まったくルールを知らずに決勝まで行って、準優勝したんですが、それからラグビーが楽しくなりました。
 

高校2年からは、自分が進んでやらなければいけないと思い始め、実際に自分たちが中心になってやっていきました。ですので、ラグビーをやっていて良かったのは、まず高校へ行けたこと(笑)、そしてその後、ラグビーを積極的にやって、いろいろな代表チームに呼んで頂いて、いろいろな国や地域に遠征に行けたの事で良い経験がたくさん出来たことだと思います。
 
  ラグビーはコンタクト競技で、思いっきり当たれるというスポーツはあまり他になかったので、そういうところが僕にとって楽しかったんです。ラグビー自体がもっと広まって欲しいですけれど、今の少年少女たちには、ラグビーだけではなく、いろいろなスポーツをやってみて、スポーツの達成感を経験をして欲しいなと思います。
 
  今はTVゲームばっかりやっていたりする事が多く、大きな公園や広場など遊ぶ場所も少なくなってきていると思いますが、いっぱい外で遊んで、いっぱい怪我をするぐらい体を動かした方が良いんじゃないかなと思います。僕は学校へ行くのは嫌でしたけれど、授業が終わって1回家に帰ってから、また学校へ遊びに行くのは好きでしたから(笑)。
 
   
   (構成:針谷和昌)

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