サンバーズ選手同士のスペシャル対談

Talk × Talkデ・アルマス アライン×小川猛×ドミトリー ムセルスキー

「We are good friends!」

12月1日に発表があった通り、現役を退き、通訳としてサンバーズを支えることになった小川猛スタッフ、そして、小川スタッフとプライベートでも仲が良いドミトリー・ムセルスキー選手、さらに、今シーズンは開幕戦から出場し活躍中の若きスパイカー、デ・アルマス・アライン選手によるインターナショナルな(?)トークをお届け!お互いのことやチームについてひと言書いてもらうコーナーを行い、小川スタッフが英語で、ムセルスキー選手がロシア語で、アライン選手がスペイン語で回答する場面も。笑いあり、真面目な話しありの3人によるトークをお楽しみください。

規格外!ムセルスキー選手が日本で一番困ったこととは?

いきなりですが、3人は仲が良いんですか!?

小川 僕とディマ(ムセルスキー選手のニックネーム)はいつも一緒にいますね。アラインとはよくご飯を食べに行ったり、カフェに行ったりしています。3人一緒はないかな?
ディマ 一度ありましたよ。
アライン あったあった!
ディマ 決起大会の後、猛のお父さんと4人で食事をしました。
小川 思い出した!3人一緒はその時だけですが、仲が良いですね。
ディマ グッドフレンズです!
小川 Yes!
アライン Si!

ところで、まず3人がお互いのことをどう思っているのか調査します(笑)!それぞれイメージする言葉を画用紙に書いてほしいのですが…。ムセルスキー選手をひと言で表すと?

アライン うーん。この一言しか出てこない!「デカスギ!」
ディマ (笑)
小川 そのままやん!僕は「向学、知識欲」ですね。

そのように書いた理由を教えてください。

小川 ディマは2年前から日本語の勉強をしていて、今では漢字を読めたり、意味がわかったりするんです。それに、いろいろなことに興味があって、面白いと思ったことは自分で調べるし、とにかく知識が豊富!
ディマ 日本語に関しては、アラインの成長ぶりは目を見張るものがあります。私は日本に来て今年で5年目。アラインは、高校1年の時に来日し、今年で6年目。1年しか変わらないのに、流暢に日本語を話せるし、漢字も読める。大変な努力をしたと思いますね。

アライン選手の「デカスギ」というのは?

アライン 見たまんまです(笑)。

ですよね(笑)。

アライン ディマはいつもドアに頭をぶつけそうになっているし、生活するのが大変そうだなって(笑)。ディマは背が高すぎて、日本で一番困ったことは何?
小川 すべてじゃない?
ディマ 特に困るのは、ホテルのユニットバスですね。特に地方のビジネスホテルは、湯船が小さくて、いつも体を折り曲げるようにして入っています(笑)。
小川 以前、遠征先のホテルで、各選手、部屋でアイスバスをするように言われて、ディマは僕の部屋でアイスバスをしたんだけど、その時、膝立ちで浸かっていたもんね(笑)。
ディマ そんなことがありましたね。
アライン ディマはとにかく大き過ぎる!規格外です(笑)!

小川スタッフはハートがあたたかくて、オデコが広い!?

次は小川スタッフについて。

小川 え、僕!?アラインには絶対に「お尻が大きい!」と書かれる!
アライン 「デコが広い(BIG FOREHEAD)」かな(笑)。
小川 (苦笑)
ディマ 「ハート(ロシア語で)」です!

その理由は?

ディマ 猛は優しくて、親切で、ハートがあたたかい。それに、何か大事なことを決断する時には頭ではなく、心で決めているように思います。感受性が豊かで、美しい心の持ち主ですね。
小川 頭よりも心で決めて動くタイプというのは、当たっていますね。ディマは僕のことをよくわかっている!
ディマ これから通訳をしてもらうことになるので、ちゃんと褒めておかないと(笑)。
小川 (笑)

アライン選手は「オデコが広い」。またしても、見たまんまですね(笑)。

小川 そんなに僕、デコが広いかな。
アライン うん!10年前の写真と比べたら、広くなっている!
小川 そういうアラインも数年後にはどうなっているのか…(不敵な笑みを浮かべる小川スタッフ)。僕は、アラインのお父さんの髪型を知っているからね(笑)
アライン …(苦笑)

目標に向かって貪欲に突き進む!アライン選手

その話は掘り下げないでおきますね(笑)。次はアライン選手について。

アライン 猛にリベンジされそう!
小川 なんて書こうかな(笑)。
ディマ 「前途有望(ロシア語で)」。
アライン ありがとうございます!
ディマ 彼は若いし、バレーボール人生もまだまだこれから長い。それに、ポテンシャルが高くて、伸びしろがたくさんある。努力次第では、ナショナルチームで活躍できると思いますね。
アライン 日本代表になってオリンピックに出場することが目標なのですが、ディマから見てどうかな?
ディマ 手を抜かず常に成長することを意識して毎日練習に取り組めば、きっと叶うよ!
アライン 頑張ります!

小川選手は?

小川 「貪欲、そろそろ…(笑)」ですね。

その理由は?

小川 高校時代の話やサンバーズに入ってからの練習に取り組む姿勢を見て、アラインは本当にバレーボールに対して貪欲だなと感じていて。将来、自分がどうなりたいのか目標が明確なので、そこに向かってひたすら努力をしている。夢の実現のために貪欲に突き進んでいるなって。前髪は、そろそろ(笑)、後退すると思うけど、選手としては貪欲だし、これからが楽しみです!
アライン まだまだ課題が多いので、一生懸命練習に取り組みます。
小川 入団1年目はリーグの規定で出場資格がなくて出られなかったけれど、昨シーズンからVのコートに立てるようになって、ずっと「もっとやれる!」と言っているもんね。今年の夏場は課題であるジャンプサーブのレセプションに取り組んで、試合を重ねるごとに精度が上がってきているし、貪欲さを忘れずに、常に上を目指して頑張ってほしいな。
ディマ アラインは成長も早いし、今後が楽しみですね。
アライン (褒められて、ちょっと恥ずかしそう…)今シーズンは開幕戦からずっと試合に出られて楽しいです!チームに貢献できるよう、もっと成長します!

サンバーズは、スピリット、目標&多様な個性あるチーム

では3人へ。サンバーズをひと言で表すと?

ディマ 「スピリット(ロシア語で)」!
アライン 「Objetivo(スペイン語で「目標」の意味)」
小川 「Diverse personalities(英語で「多様な個性」の意味)」

その理由をお願いします。

ディマ フルセットの試合が多い(笑)!というのは冗談ですけど、サンバーズには最後まで諦めない精神があります。粘りに粘って最終的に勝利をつかんだ試合が数え切れないほどありますし、昨シーズンは、ファイナルステージのファイナル3でパナソニックに敗れたけれど、ゴールデンセットで勝利して、ファイナルに進めて。そのファイナルでも、1試合目はストレート負け。その状況から翌週、捲き返して、再びゴールデンセットへ。そこで勝利し、2連覇を達成しました。優勝までの道のりは簡単ではありませんでしたが、みんなが諦めない精神を持ち、一致団結して戦ったから成し遂げることができました。今シーズンもサンバーズスピリットでどんな困難も乗り越えて、最後はチームメイトやスタッフ、ファンの皆さんと一緒に笑顔になりたいですね。
アライン サンバーズには「優勝」という大きな目標があって、その目標のために、みんなが力を合わせて、PLAY HARDしています。サンバーズは、優勝という目標に向かって頑張るチームです!
小川 僕は「多様な個性」ですね。チームにはさまざまなプレースタイル、キャラクターの選手がいて、どの選手も超個性的です。いろいろな個性がぶつかりあって、化学反応が起きて、今のサンバーズの強さがあるのだと思います。

リーグ3連覇に向かって全力を尽くす!

目標は、もちろんリーグ3連覇とアジア制覇ですよね。そのために必要なものは何だと思いますか?

アライン リーグ3連覇するためには、精神的な強さが必要だと思います。序盤に東レ、VC長野に敗れて、勝つことの難しさを改めて感じて、そこで、みんなの気持ちが変わったように思います。その後は練習からとても良い雰囲気で、試合にも強い気持ちで臨めています。
小川 アラインと同じで、強いメンタルが必要だと思いますね。監督の(山村)宏太さんからも、サンバーズに向かってくる相手チームに対して、王者の威厳を持って試合に臨むように言われて。相手を圧倒するような強いメンタルで、すべての試合に臨むことが大切だと思います。
ディマ 2人が言うようにメンタルの強さは絶対に必要です。他チームは、連覇しているサンバーズと戦う時、特別なモチベーションを持ってチャレンジ精神でぶつかってきます。そこで、受け身になるとやられてしまいます。我々は、相手チーム以上に強い気持ちを持って試合に臨まなければいけません。それと、私が入団した1年目のシーズンと比べると、どのチームもレベルが上がり、簡単に勝つことはできなくなりました。70パーセント、80パーセントの力ではなく、常に100パーセントの力を出して、PLAY HARDして一戦一戦戦っていくことが大事だと思いますね。

では、最後に小川スタッフは通訳としての意気込みを、ムセルスキー選手とアライン選手はこれからの戦いに向けて意気込みをお願いします。

ディマ 猛は、ロシア語を勉強するんですよね(笑)?
小川 無理だって!ロシア語は難し過ぎる!
ディマ 簡単、簡単(笑)
小川 考えときます(笑)!これからは通訳としてチームを支えることになりました。選手との距離が近いので、通訳以外の面でも、選手とスタッフをつなぐ架け橋になることができればと思います。これまで応援していただいた皆様、ありがとうございました!今後は通訳としてチームの勝利に貢献できるよう頑張りますので、引き続きよろしくお願いします!
アライン 最後まで試合に出続けて、勝利に貢献できるようPLAY HARDします!熱い応援よろしくお願いします。
ディマ ベストパフォーマンスを発揮して、サンバーズのリーグ3連覇とアジアクラブ選手権優勝に貢献できるようにします!それと、選手と通訳の関係になりましたが、これからも猛と仲良くやっていきます。猛、よろしくね(笑)!
小川 よろしくお願いします(笑)!

小川スタッフは通訳という立場になりましたが、3人が目指すものは同じ。リーグ3連覇とアジアクラブ選手権優勝という目標に向かってチームの勝利のために尽力します!

(取材日:2022年11月22日)

日本で困ったことを聞かれ、お風呂の小ささに苦労したことを話すムセルスキー選手

ムセルスキー選手を表す言葉を見せてくれた2人。

小川スタッフを表す言葉がこちら。スワヒリ語、英語、スペイン語などを操る語学の達人、小川スタッフ曰く「ロシア語は難し過ぎる!」とのこと。

英語と日本語、時々スペイン語とロシア語の単語が飛び交っていました。

他の記事も読む

MORE

対談 Talk×Talk 一覧へ

TOP