2024-25 大同生命SV.LEAGUE 12月7日(土) ウルフドッグス名古屋戦
- 開催日時
- 2024年12月 7日(土) 15:35
- 会場
- 豊田合成記念体育館 エントリオ
1
- 25-15
- 15-25
- 22-25
- 19-25
LOSE
3
試合経過
2024-25大同生命SV.LEAGUE第15戦。ここまで10勝4敗で4位のサンバーズは、ウルフドッグス名古屋と対戦した。
現在3位のWD名古屋に対し、サンバーズは立ち上がりから一気に攻勢をかける。髙橋藍のサーブで揺さぶり、アラインのブロックで仕留めて3-1と先行すると、相手のオポジット、ニミル・アブデルアジズのスパイクに対し、ムセルスキーがブロックでタッチを取り、自らのスパイクで切り返したり、髙橋藍や大宅の好守備で粘り最後はアラインが決めるなど、4連続ブレイクを奪って6-1とスタートダッシュに成功した。
その後も鬼木のショートサーブで崩し、ムセルスキーのブロックで仕留めたり、大宅の好守備から髙橋藍が正確なトスを上げ、アラインが得点に繋げて9-2とさらに引き離す。終盤、ニミルの強力なサーブにエースを奪われ追い上げられるが、小野寺の2本のブロックで相手の流れを食い止め、サンバーズがセットを先取した。
ところが第2セットはまったく逆の展開に。ニミルの破壊力のあるサーブに崩され、ミスが出たり切り返されて1-6と出遅れた。中盤にも2本のサービスエースを奪われるなど連続失点し3-12と大差をつけられた。ここでオリビエ監督は今季初の二枚替えを選択。オポジットの甲斐と、サーブ以外では初出場となるセッター下川を送り出した。その下川のトスから甲斐がキレのあるスパイクを立て続けに決めて流れを引き寄せる。終盤には、アラインに代わり途中から入ったシリフカや小野寺のサービスエースで追い上げるが点差を詰められず、セットを奪われた。
第1、2セットは好スタートを切ったチームがそのまま一方的に押し切ったが、第3セットは一転、接戦となる。立ち上がりは互いにサイドアウトを奪い合う。サンバーズは、ニミルの強烈なサーブを髙橋藍がきっちりとセッターに返し、アラインがスパイクを決めて1本でサイドアウトを切り、ムセルスキーのブロックで先行。中盤、クイックが堅いブロックに捕まりリードされるが、ムセルスキーのサーブで崩し、大宅がツーアタックを決めて10-10の同点に。しかしミスが出て引き離されると、相手の好守備から切り返されたり、ブロックに捕まり14-18と引き離された。
それでも、アラインのブロックタッチや好守備から、アラインがスパイクを決めて追い上げる。さらに、ムセルスキーの強烈なサービスエースで18-19と迫った。再び引き離されても、髙橋藍が気迫溢れるパイプ攻撃で流れを切ると、その髙橋藍がニミルをブロックし20-21。アラインがノータッチエースを奪い21-21と追いついた。しかし、WD名古屋のブロックで再び引き離され、惜しくも競り負けセットを失った。
第4セットは序盤、WD名古屋・山崎彰都のノータッチエースなどで2-5と先行される。その後も相手の好守備からブレイクされたり、サービスエースを奪われるなど連続失点して3-10と引き離された。中盤、大宅に代わって入った下川が髙橋藍のパイプ攻撃やムセルスキーのスパイクでリズムを作る。佐藤のサーブで崩し、髙橋藍のスパイクでブレイクしたり、ムセルスキーのサーブから、髙橋藍が巧みなフェイントを決めて追い上げる。しかし山崎にこの試合4本目のサービスエースを奪われ再び点差を広げられた。シリフカのパイプ攻撃や佐藤のクイックなどでサイドアウトを重ね、終盤、ムセルスキーの強烈なサービスエースなどで追い上げるが届かず、ゲームセット。セットカウント1-3で敗れた。
第1セットはサーブからのブロックディフェンスと、そこからの攻撃がピタリとはまり相手を圧倒したが、第2セット以降はWD名古屋の強力なサーブに押され流れを失った。相手に奪われたサービスエースは10本に及んだ。
オリビエ監督は「第1セットは非常にいいスタートを切ることができたが、第2セットの立ち上がりから苦戦を強いられ、そのまま流れを取り戻すことができなかった。サーブレシーブのところで問題を抱えてしまい、うまくサイドアウトを取れなくなった」と振り返った。
その中でも明るい材料はバックアップメンバーの躍動だ。第2セットに二枚替えで出場した甲斐と下川が流れを変えるプレーを見せた。甲斐は鋭いスイングで幅広いコースに打ち分け、6本中5本のスパイクを決めた。
今季、VC長野トライデンツからサンバーズに移籍したセッターの下川は、開幕からここまでほとんど出場機会がなかったが、「大宅選手が素晴らしい選手だというのは移籍する前からわかっていたことでしたし、そこからどんどんいい部分を自分の身につけたいなという思いでずっと練習していたので、試合に出られないからといって落ち込むことはあまりありませんでした」と言う。
二枚替えで役割を果たし、第4セットの劣勢の場面でも起用された。
「どの試合でも、自分がいつ出てもいいように準備はしていたんですが、移籍してきて初めて(セッターとして)出た試合だったので、緊張していた部分があって、うまく(周りに)声をかけられなかったり。第4セットに入った時は、今出せる自分の力をしっかり出して、チームの流れを変えたいなという思いでした。自分の持ち味は、ミドルブロッカーをうまく使うことなんですが、この試合に関してはチャレンジしきれなかったところが少しありました。もっとできたんじゃないかという部分もあったので、この経験を次に繋げていきたいと思います」
チームとしても、このまま終わるわけにはいかない。3位WD名古屋との重要な2連戦。次戦は必ずリベンジする。