2024-25 大同生命SV.LEAGUE 11月28日(木) 日本製鉄堺ブレイザーズ戦
- 開催日時
- 2024年11月28日(木) 19:05
- 会場
- エディオンアリーナ大阪
3
- 25-17
- 25-17
- 25-10
WIN
0
試合経過
2024-25大同生命SV.LEAGUE第13戦。ここまで8勝4敗で4位のサンバーズは、7位日本製鉄堺ブレイザーズと、ホームのエディオンアリーナ大阪で対戦した。
第1セットは日鉄堺BZのブロックで先行されるが、小野寺が相手のレフトスパイクをシャットアウトして追いつくと、鬼木のサーブで揺さぶり、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて4-3と逆転。ムセルスキーのブロックでプレッシャーをかけてミスを誘い5-3と先行した。小野寺のクイックなどでサイドアウトを重ね、堅いブロックと守備からアライン、ムセルスキーが得点に繋げ14-10。アラインが強力なサーブを打ち込み、小野寺のブロックや藤中颯の好守備でチャンスを作って小野寺のクイック、髙橋藍のレフトスパイクで立て続けにブレイクし18-12と点差を広げる。終盤も髙橋藍のサーブで揺さぶり、アラインのスパイクなどで得点に繋げて大差をつけ、セットを先取した。
第2セットもアライン、小野寺のブロックで先行。小野寺のクイックがブロックに捕まり4-4と追いつかれるが、セッターの大宅はひるむことなく、直後、立て続けに小野寺にトスを上げた。
「1本止められても、まったく不安が残るようなコンビではないので。昨季ワンシーズン通してやってきたコンビにはそれだけの自信があるので、逆に火がついたというか。『もう一回止めてみろ』ぐらいの気持ちで上げました」と大宅。
その信頼に応えて決め続けた小野寺がサーブに下がると、立て続けに好守備を見せ、髙橋藍がコートの外から正確なトスを上げ、ムセルスキーが得点に繋げて8-5とリード。さらに大宅のサーブで揺さぶり、髙橋藍やムセルスキーのスパイクで連続ブレイクし12-6と引き離す。その後は髙橋藍や鬼木、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、終盤、小野寺のサービスエースなどで19-12と点差を広げる。その後も大宅のブロックフォローが相手コートに落ちてポイントになるなど、好プレーが出て流れを渡さない。最後は髙橋藍の鮮やかなパイプ攻撃で締めてセットを連取した。
第3セットは鬼木のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのダイレクトスパイクやブロックで5-2と先行。アラインのサービスエースで点差を広げる。中盤には髙橋藍のサーブから、鬼木が日鉄堺BZのパイプ攻撃、クイックを立て続けにブロックして16-7。さらに、髙橋藍の連続サービスエースで18-7と大差をつけた。エンドラインの後ろまでボールを追った藤中颯がアンダーハンドでレフトへ見事なトスを上げ、それをアラインが得点につなげるなど、点差が開いてもサンバーズは集中力を切らすことなく精度の高い守備やつなぎを見せ続ける。終盤は髙橋藍のブロックやアラインのサービスエースでさらに突き放し、セットカウント3-0でゲームセット。
24日のジェイテクトSTINGS愛知戦から中3日でのナイターゲームという難しい状況だったが、危なげない試合運びで勝利した。
クイックで高いスパイク決定率を残し、ブロック、サーブでも貢献したミドルブロッカーの鬼木は、「今日はみんな動きが良かった。相手のミスもありましたが、本当に自分たちのバレーができました。クイックはいつも通り、速く打つこととコースの打ち分けを意識してやった結果です」と納得の表情だった。
終始サーブで主導権を握り、逆にサンバーズはサーブレシーブが安定し、スパイカー全員が高いスパイク決定率をあげ、チームとしても62.7%という数字を残した。相手ブロッカーがクイックやパイプ攻撃を厚くマークしている分、特に髙橋藍のスピードあふれるレフト攻撃が活きた。
髙橋藍は、「(痛めていた)足首の状態が非常に良くなってきたというのが僕の中で一番大きな要因。以前はストレスを抱えながらやっていて、なかなかジャンプや体のキレも上がってこなかったんですけど、もう一度体を作り直したこともあって、体のキレも、足首の状態も良くなり、ストレスなく踏み切れるようになってきている。それがスパイクの威力や、入りの良さにつながっていると思う」と晴れやかな顔で語った。
大宅とのコンビにも手応えをにじませる。
「(コンビで)一番大事にしていることはスピードが合うか合わないか。以前は僕が早く入りすぎたり、トスが少し遅かったりして上で待ってしまうシチュエーションもありましたが、本数を重ねるごとに合って、今日もかなりいいスピード感で打てていました。まだまだ良くしていけると思いますが、すでに阿吽の呼吸というか、アイコンタクトだけでもコンビを作っていけるようになってきています」
約1ヶ月半ぶりのホームゲームについても「本当に会場一丸となって試合をしていた感覚だった。皆さんのサポート、声援が届いていました」と感謝した。
サンバーズは次戦も、赤く染まるエディオンアリーナ大阪を熱くする試合を披露し、ホームのファンに勝利を贈る。