2024-25 大同生命SV.LEAGUE 11月23日(土) ジェイテクトSTINGS愛知戦
- 開催日時
- 2024年11月23日(土) 14:05
- 会場
- ジェイテクトアリーナ奈良
3
- 25-23
- 25-23
- 23-25
- 25-14
WIN
1
試合経過
2024-25大同生命SV.LEAGUE第11戦。ここまで7勝3敗で3位のサンバーズは、10勝2敗で2位のジェイテクトSTINGS愛知と対戦した。
2位・3位チームによる直接対決は、立ち上がりから互いに好守備が出て白熱のラリーが続く。STINGS愛知はリベロの小川智大が好守備を連発してサンバーズのスパイクを阻むが、サンバーズも負けじと藤中颯や髙橋藍のディグで粘り一進一退の展開となる。STINGS愛知のブロックなどで先行されるが、サンバーズは藤中颯のディグで粘り、髙橋藍のブロックでラリーを制し5-5と追いつく。再び先行されても鬼木のサーブで揺さぶり、小野寺がブロックで仕留めて10-10。
中盤サービスエースを奪われリードされるが、ムセルスキーが相手のクイックをシャットアウトして追いつくと、終盤、リリーフサーバーの甲斐がこの日も重要な仕事を果たした。鋭いサーブを打ち込んで相手のミスを誘い18-17と逆転すると、その後も勢いのあるサーブを打ち続け、ムセルスキーや小野寺のスパイクで切り返して20-17。さらに、相手レシーバーの間に鮮やかなノータッチエースを決めた。
前週の試合後、「ブレイクは取れているけどサービスエースがあまり出ていないので、もっといいサーブを打てるように」と語っていた甲斐が有言実行を果たし21-17と一気に引き離した。終盤、STINGS愛知のブロックなどで1点差に迫られるが、最後は小野寺のクイックで締め、セットを先取した。
第2セットは髙橋藍が狙いすましたショートサーブでエースを奪い好スタートを切ると、鬼木も相手の連携の隙をつく巧みなフローターサーブでポイントを奪い、アラインのスパイクでブレイクし5-1とスタートダッシュに成功した。その後もムセルスキーのサーブで崩し、アラインのスパイクで切り返しリードを広げた。
中盤追い上げられるが、髙橋藍が巧みなフェイントを決めて流れを切ると、髙橋藍のサービスエースで12-8と再び引き離す。その後もムセルスキーのカウンターアタックと、髙橋藍のこのセット3本目となるサービスエースで15-8。4連続ブレイクで一気に大差をつけた。セットポイントを握った後、STINGS愛知の強力なサーブに押されて1点差に迫られるが逃げ切り、セットを連取した。
このセットは髙橋藍が前後に揺さぶる巧みなサーブで先手を取り、中盤も連続得点につなげた。特に、スピードも伴うショートサーブのキレが抜群だ。前週の広島サンダーズ戦同様、ネットを超えてから鋭く落ち、相手のミドルブロッカーの腕を弾いてサービスエースを奪うシーンがこの日も見られた。
「もちろん狙ってやっています。(ポイントを取れなくても)ミドルブロッカーを使わせないという狙いもありますし、崩せればどちらかにブロックを絞ることができる。あとはパイプ攻撃を消せれば、より効果的なサーブになってくるかなと思います」と髙橋藍は狙いを語る。
第3セットは先行されるが、小野寺が攻めのサーブで崩し、大宅のブロックで仕留めて追いつくと、相手のミスで6-5と逆転。しかしサービスエースを奪われ逆転されると、中盤、STINGS愛知のトリー・デファルコのサーブに崩され、立て続けにスパイクを決められ10-13とリードされた。その後もサーブに押され引き離される。セット途中から髙橋藍に代わりコートに入っていたシリフカが、相手のセットポイントから連続でブロックを決め23-24と追い上げるが、惜しくも届かず、セットを奪われた。
第4セットは引き続きコートに入ったシリフカがレフト、ライトからスパイクを決めて攻撃のリズムを作ると、鬼木のサーブで揺さぶり、ラリーをムセルスキーが得点に繋げ6-3と先行。中盤はSTINGS愛知にミスが出て点差を広げ、鬼木が相手のクイックをブロックし16-9と大差をつけた。その後はシリフカのパイプ攻撃やブロック、終盤は鬼木、小野寺のクイックなどでサイドアウトを重ね、最後はシリフカのスパイクで締めてゲームセット。セットカウント3-1で勝利し、サンバーズは連勝を6に伸ばした。
2位チーム相手に勝ち点3を得ての勝利に、チーム最多の23得点を挙げたムセルスキーは、「ジェイテクトは本当に強いチームで、非常にいい選手もたくさんいるので、今日勝てたことにすごく喜んでいます。貴重な勝ち点を取れて良かった。試合前のミーティングで各選手の分析をしているので、そこを頭に入れてプレーしました。ただ、相手が上位だということは関係なく、どのチームが相手でも自分のベストを尽くすということ心がけてやっています」と冷静に語った。
この日のサンバーズは、相手のレシーブ体系によって効果的なサーブを打ち分けて崩し、相手にリズムを作らせなかった。STINGS愛知も強力なサーブを打ち込んできたが、リベロの藤中颯を中心にうまく対処し、ベンチによるマッチアップもハマった。
オリビエ監督は、「サーブで選手と選手の間や、選手とラインの間をしっかりと攻められたのが良かった。相手チームもサーブで盛り返してきた場面があったが、そこでパニックにならず、しっかりと集中して試合を締めてくれた」と選手を評価した。
上位との差を詰めるために非常に重要な週末に先勝。次戦はさらに厳しい戦いになると気を引き締め、サンバーズは連勝を狙う。