2024-25 大同生命SV.LEAGUE 10月20日(日) ヴォレアス北海道戦
- 開催日時
- 2024年10月20日(日) 13:35
- 会場
- リクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館
3
- 25-19
- 25-23
- 16-25
- 25-17
WIN
1
試合経過
2024-25大同生命SV.LEAGUE第4戦。前日の試合で今季初勝利を挙げたサンバーズは、連勝を目指し、ヴォレアス北海道と対戦した。
第1セットはヴォレアスの強力なサーブも髙橋藍やアラインがきっちりと返球し、リズム良くサイドアウトを重ねていく。アラインのブロックや髙橋藍の巧みなフェイントでブレイクし5-2と先行すると、この日も小野寺のサーブが冴え渡る。レシーバーの間を狙ってノータッチエースを奪い7-3とすると、その後も小野寺のサーブで崩し、アライン、髙橋藍のスパイクなどで4連続ブレイク。10-3と引き離した。中盤も、髙橋藍のブロックやアラインのパイプ攻撃などで点差を広げる。終盤追い上げられるが、ムセルスキーやアラインのスパイクで流れを断ち切り、セットを先取した。
第2セットは0-2と出遅れるが、アラインのサーブでプレッシャーをかけ、小野寺のブロックで4-4と追いついた。ヴォレアスの堅い守備から切り返されリードされるが、サンバーズもリベロの藤中颯が好守備を連発して流れを引き寄せると、アラインのサーブで崩し、髙橋藍のブロックで13-12と逆転。終盤逆転されても、ブロックタッチで作ったチャンスをムセルスキーが得点に繋げて21-20と再び逆転。さらに、ワンポイントブロッカーとして入った柏田が見事ブロックを決めて22-20と抜け出した。その後追いつかれるが、またも小野寺が、コートエンドにノータッチエースを決めて24-22とセットポイントを握る。最後はアラインが豪快なパイプ攻撃で締め、セットを連取した。
第3セットは小野寺の鋭いクイックや髙橋藍のスパイクなどでサイドアウトを重ねるが、ミスが出て流れを失うと、ヴォレアスのブロックに立て続けに捕まり6-8と先行される。中盤もヴォレアスの堅い守備に阻まれてなかなか得点することができずリードを広げられた。サンバーズにも好守備が出るがブレイクにつなげられない。終盤にはヴォレアスの好サーブに崩され、粘り強い守備から連続ブレイクを奪われ、セットを失った。
それでも、仕切り直した第4セット、サンバーズはサーブで主導権を握る。まずは立ち上がりにアラインが強烈なサーブを打ち込んで崩し、ラリーを小野寺のブロックでものにして好スタートを切った。髙橋藍が巧みなショートサーブで崩し、その髙橋藍の好守備をアラインが得点につなげたり、ムセルスキーのカウンターアタックで連続ブレイク。さらに、髙橋藍がサービスエースを奪い8-3とリードした。第3セット途中から入った佐藤が豪快にCクイックを決めると、その佐藤とムセルスキーが立て続けにサービスエースを奪い13-5と引き離す。終盤も、ムセルスキーがこのセット3本目のサービスエースを決めるなど、流れを渡さなかったサンバーズが大差をつけてセットを奪い、セットカウント3-1で勝利した。
前日の試合ではアタック決定率を抑えられたアラインが、この日は気迫あふれるスパイクで得点を重ね、雄叫びをあげてチームを勢いづけた。68.0%という高い決定率を残し、スパイクでチームトップの17得点を挙げた。
「自分の考えを変えました。みんな感じていると思うけど、今季はリーグが変わって(レベルが上がっているので)どのチームに対しても簡単には得点は決まらない。もっと強くジャンプして、もっと強く速くスイングしないといけないと思った。今日のプレーは良かったと思います」とギアを上げて臨んだことを明かした。
セッターの大宅は、「3セット目のような甘さは消していかなければいけないところですが、開幕から見ればよくなっている」と、2連勝という結果にも、内容にも、手応えを得ていた。
「サーブを、チームとして効果的に打てているし、ミスも少なくなっているので、試合を優位に進められている。サーブレシーブも、開幕時と比べると断然よくなっていて、トスを上げやすい質で、上げやすい場所に返ってきている。その数が多くなればなるほど僕のトスの選択肢も増えますし、この2日間はかなりやりたいようにやれました」
特にこの日はライト、センター、レフトの攻撃の割合がほぼ同じで、非常にバランスよく、相手に的を絞らせない攻撃が繰り出された。アウトサイドの対角に入っている髙橋藍とアラインがともにパイプ攻撃(センターエリアから仕掛けるバックアタック)を得意としていることはこの布陣の武器だ。大宅は言う。
「僕は自分の中で、パイプ攻撃を使えることを強みとして持っているので、それがどのローテでも消えないというのは、やりやすいですし、幅が広がっていると思います。
ただ2人とのコンビネーションにはまだちょっと課題が残っているので、特に前衛での攻撃については、2人と話し合いながら修正していきたいと思います」
次週は試合がないため、その間に細部を詰めてチームの完成度を上げる。次戦は11月3日に有明アリーナで開催される東京グレートベアーズ戦。さらに強く、そして観る人を魅了するバレーボールを披露する。