試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 2月16日(日) 日本製鉄堺ブレイザーズ戦

開催日時
2025年2月16日(日) 13:05
会場
大浜だいしんアリーナ
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-23
  • 25-19
  • 27-25

WIN

0

日本製鉄堺ブレイザーズ

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンド第30戦。前日の激戦をものにし、ここまで21勝8敗で3位のサンバーズは、6位日本製鉄堺ブレイザーズと対戦した。

 第1セット序盤は鬼木のクイック、ブロックなどで得点を重ね10-8と先行。追いつかれても、髙橋藍の好守備をムセルスキーが得点に繋げ再びリードした。中盤、ムセルスキーの強力なサーブで崩し、髙橋藍がディグやブロックフォローで懸命に繋いだボールを、シリフカが得点に繋げ15-12と引き離す。さらに、ラリーで粘って相手のミスを誘い16-12と点差を広げた。相手の強烈なサーブもリベロの藤中颯が正確に返し、サイドアウトを重ねていく。終盤、強力なジャンプサーブに崩され22-22と追いつかれるが、好守備で粘り、柏田が勢いよくクイックを決めてブレイクし24-22。最後はムセルスキーのスパイクで締め、セットを先取した。

 2戦連続の先発出場となったセッター下川は、試合の立ち上がりから積極的にクイックを使い、鬼木は4本中4本決定。ブロックを含めると第1セットだけで5得点と気を吐いた。

 鬼木は「昨日の試合はミドルブロッカーの攻撃がなかなか決まらず、サイド陣が頑張ってくれて勝てた。『今日はミドルが鍵になるような試合にしよう』と監督やアナリストから言われていたので、僕自身も今日は特に気合いが入っていた。1本目から決められたので、下川さんも自信を持って使ってくれたのかなと思う」と振り返る。

 第2セットはその鬼木の対角に入った柏田が力強いクイックでチームに勢いをつけ、シリフカも巧みにブロックを利用するスパイクで得点し先行。シリフカが強力なジャンプサーブで崩し、柏田のクイックでブレイクし8-5とリードを広げると、今度はフローターサーブで揺さぶり、ムセルスキーが得点に繋げ9-5と引き離した。その後は鬼木のクイックや髙橋藍のパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねる。終盤、髙橋藍の強力なジャンプサーブで崩し、髙橋藍が自らパイプ攻撃を決めたり、鬼木のブロック、シリフカ、ムセルスキーのスパイクで4連続ブレイクを奪って22-15と一気に引き離し、セットを連取した。

 第3セットは先行されるが、シリフカがスパイク、ブロックで3連続得点を挙げすぐさま逆転。その後、逆転されても、ムセルスキーやシリフカ、髙橋藍のスパイクでサイドアウトを重ねついていく。中盤、リリーフサーバー髙橋塁の強力なサーブで崩し、髙橋藍の好守備から、ムセルスキーが立て続けにブレイクに繋げ17-16と逆転。終盤にはムセルスキーの強力なサーブで崩し、シリフカがブロックの後ろに落とす巧みなフェイントで得点し19-17とリードを奪った。

 その後、日鉄堺BZの強力なサーブに押され19-20と逆転されるが、デュースに持ち込むと、ムセルスキーが「絶対にここで終わらせる」と言わんばかりの気迫のこもったサーブを打ち込み、自らのスパイクでブレイクし26-25と逆転。最後はムセルスキーが豪快にサービスエース奪って締めくくり27-25でゲームセット。セットカウント3-0で勝利した。

 好調な出だしを見せた鬼木は、その後も相手ブロックをしっかりと見てプッシュで決めるなど、巧みなクイックで60.0%のスパイク決定率を残し、2本のブロックも決めた。

「昨日は無理して打って相手ブロックに触られていた。今日はそういうもったいないミスをなくそうと思って、ブロックの裏や横にプッシュしたり、相手の嫌がることを、冷静にできたのがよかったと思う」と手応えを漂わせた。

 この日は2試合連続の先発となったセッターの下川が、バランスのいいトスワークを見せ、チーム全体でも55.1%という高いスパイク決定率を残した。

 前日の試合で途中出場から流れを変えたシリフカは、この日は先発。58.3%という高い決定率でムセルスキーに次ぐ15得点を奪い下川を助けた。

 シリフカは「シモとは何ヶ月もやってきた中でいい関係性と連携を築けている。彼は本当に正確なトスを上げてくれるので非常に助けられた。彼は謙虚で、そういうところがチームのみんなに愛されているんですけど、彼が今週末とてもいいプレーをできたということが僕も嬉しい」と下川の活躍を喜んだ。

 シリフカ自身もこの日は本領発揮。相手ブロックを弾き飛ばしたり、吸い込ませたり、本来の多彩な技で得点を重ねた。常日頃、「自分のプレーよりチームの勝利が一番」と口にしているだけに、試合後は「メインでやっていた選手が何人か欠けている中でのタフな試合でしたが、チーム全体でカバーできて、その中で自分も勝利に貢献できたことは良かった」と心からの笑顔を見せた。

 レギュラーシーズンの今後の順位争いやプレーオフでは、国際舞台で修羅場を経験してきたシリフカの存在が、これまで以上にチームの力になるはず。

「チームとしては、まず直接セミファイナルに進めるレギュラーシーズン2位以上を目指しているので、まずはそこに向けて1試合1試合勝っていきたい。そのために毎日の練習で自分もしっかり上達して、コンディションをさらに上げ、勝利に貢献していきたい」と頼もしい。

 前週の2連敗から立て直し、勢いに乗っていた日鉄堺BZに2連勝したサンバーズ。次戦は3月1日のVC長野トライデンツ戦。いよいよ勝負の終盤戦が始まる。

2024/25シーズン

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