試合日程・結果

GAME

2023年アジアクラブ選手権大会 準決勝

開催日時
2023年5月20日(土) 16:30(現地時間)
会場
バーレーン
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-22
  • 23-25
  • 34-32
  • 25-17

WIN

1

イラン

リザーブメンバー

試合経過

<試合経過レポート>
 2023アジアクラブ選手権準決勝。2年連続の決勝進出を目指すサンバーズは、イランのシャダヤズドと対戦した。セッターのマルーフ、オポジットのガフールなど、イラン代表として活躍した実力者を揃える強敵だ。

 第1セットは佐藤のクイックで勢いよくスタートし、アラインのサービスエースで先行した。逆転されても、藤中颯の好守備を、大宅がうまくつなぎ、藤中謙がカウンターアタックを決めて8-7と逆転。中盤、アラインや樫村のブロック、アラインのカウンターアタックで14-10と点差を広げた。その後、追い上げられるが、佐藤のDクイックで再び流れを引き寄せ、アラインのスパイクなどでサイドアウトを重ねていく。最後は佐藤のブロックで締め、セットを先取した。

 第2セットはシャダヤズドの守備が徐々に機能し始める。サンバーズのスパイクがブロックに捕まったり、拾われてカウンターアタックを決められ5-7と先行された。しかし藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげ8-7と逆転。中盤は佐藤のキレのあるクイックや藤中謙のパイプ攻撃などでリズムよくサイドアウトを重ねる。その後、スパイクミスが出て13-14と逆転されるが、ムセルスキーやアラインのスパイクでサイドアウトを重ねてついていく。だが、相手のクイックを中心とした攻撃を封じられず、ブレイクできない。22-23から、ガフールの強烈なサーブに崩されて引き離され、セットを取り返された。

 第3セットはサービスエースを奪われ1-3と出遅れるが、佐藤、樫村のクイックで流れを取り戻し、大宅の巧みなスパイクでラリーをものにし4-4と追いつく。シャダヤズドの巧みなサーブに崩され、再び先行されるが、佐藤のブロックで8-8と再び同点に。決定率の高い佐藤のクイック、藤中謙のパイプ攻撃で真ん中からリズムよくサイドアウトを重ねると、佐藤などの好守備をムセルスキーのスパイク、ブロック、樫村のブロックで得点につなげ、4連続得点で13-10とリードを奪った。しかしその後、強力なジャンプサーブで押され、ミスが出たり、カウンターアタックを決められ13-13と追いつかれた。さらに、相手のサービスエースとブロックで15-17と先行された。

 それでも、セッターの大宅は冷静なトスワークを見せる。前半に多用した佐藤のクイックに相手ブロックを引きつけ、ノーマークになったアラインのパイプ攻撃で次々と得点し18-19と食らいつく。その後、イランのカウンターアタックで点差を広げられるが、ムセルスキーが強烈なサーブでエースを奪い21-22。さらに、アラインのサーブで崩し、藤中謙がダイレクトボールを押し込んで23-23と追いついた。

 デュースに持ち込むと、佐藤のCクイックなどでサイドアウトを重ねる。佐藤のサーブで揺さぶり、大宅の好守備や藤中謙のブロックフォローなどで粘って、最後はアラインが相手ブロックを弾き飛ばしてスパイクを決め28-27と逆転。サーブに崩されて逆転されるが、アラインのパイプ攻撃ですぐに流れを取り戻す。大宅の巧みなフローターサーブで崩し、藤中颯の好守備から、アラインがノーマークでパイプ攻撃を決めて33-32と逆転。さらに、再び大宅のサーブで揺さぶり、相手のスパイクミスを誘い34-32。大激戦に粘り強く競り勝ち、決勝進出へ、王手をかけた。

 第4セットはアラインのブロックで勢いよくスタートし、樫村が相手のクイックをシャットアウトして4-2とリードした。その後、サービスエースを奪われ追いつかれるが、多彩な攻撃でサイドアウトを重ね、藤中謙がイランのセッター・マルーフのツーアタックをシャットアウトし13-11とリード。追いつかれても、藤中謙のパイプ攻撃などですぐに流れを切り、サーブレシーブが乱れても、アラインがスパイクを決め相手にブレイクを許さない。すると終盤、相手にスパイクミスが出て19-17と先行。さらに、好守備や好ブロックで相手のスパイクを決めさせず、アラインやムセルスキーのバックアタックなどでブレイクを続ける。最後は、アラインが強烈なサーブでエースを奪って、怒涛の8連続得点で締めくくり25-17。強敵をセットカウント3-1で下し、2年連続の決勝進出を決めた。

 この日はミドルブロッカーの佐藤が10本中10本、100%のスパイク決定率を残す活躍を見せ、その佐藤のクイックを絡めて周りのスパイカーを活かすセッター大宅のトスワークも光った。第3セットのデュースの場面も含め、この大一番で攻撃がムセルスキーに偏ることなく、スパイカー陣全体が機能したことは大きかった。

 残すは決勝のみ。インドネシア代表のジャカルタ バヤンガラ プレシシを相手に、昨年あと一歩届かなかったアジアチャンピオンをつかみにいく。

2022/23シーズン

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