試合日程・結果

GAME

第71回 黒鷲旗大会 全日本男女選抜バレーボール大会 準決勝

開催日時
2023年5月 5日(金) 14:00
会場
丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-20
  • 22-25
  • 25-20
  • 25-19

WIN

1

パナソニックパンサーズ

試合経過

<試合経過レポート>
 黒鷲旗全日本選抜バレーボール大会5日目。準々決勝で筑波大学を破って準決勝に進出したサンバーズは、パナソニックパンサーズと対戦した。

 第1セットはムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、互いに好守備で粘った長いラリーを藤中謙のブロックで制して5-4と先行。山本が雄叫びをあげながら強力なサーブを打ち込んで崩し7-4とリードを広げた。その後パナソニックのサーブに崩され、ブロックに捕まり7-7と追いつかれたが、ムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、相手のミスを誘って12-9と再びリードを奪う。その後もアラインのサーブで攻めて得点につなげ14-10と点差を広げた。終盤もムセルスキーのブロックや、佐藤のブロックタッチから藤中謙がカウンターアタックを決めて23-17と引き離す。パナソニックのサービスエースなどで追い上げられるが、山本が相手の不意をつくフローターサーブで崩し、藤中謙がダイレクトスパイクを打ち込んで締め、セットを先取した。

 第2セットはパナソニックの堅いブロックと守備から切り返されて3-6と出遅れる。その後もサーブで揺さぶられ、ブレイクされて点差を広げられた。中盤、ムセルスキーの重量感あふれるサーブで崩し、彭のブロックでラリーを制して9-11と追い上げる。引き離されても、佐藤のクイックやアラインのパイプ攻撃でリズムよくサイドアウトを重ね、藤中謙の巧みなショートサーブで崩し、ムセルスキーが得点につなげて再び追撃。さらに、リリーフサーバーとして入った鍬田のサーブでプレッシャーをかけ、好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決め16-17と迫った。しかし、パナソニックの堅い守備に拾われてブレイクされ、再び引き離されてセットを奪われた。

 第3セットは佐藤の強烈なCクイックでスタートすると、佐藤のサーブで崩し2-0と先行。さらに、ムセルスキーのカウンターアタックで4-1とリードした。藤中謙のスパイクでリズムよくサイドアウトを重ね、再び佐藤のサーブから、ムセルスキーのカウンターアタック、彭のブロックでブレイクし11-6と引き離す。その後もムセルスキーが強烈なサーブを打ち込み、彭のブロックやダイレクトスパイクで14-7。サービスエースを奪われ追い上げられるが、藤中謙のパイプ攻撃ですぐに流れを取り戻し、終盤にはアラインのサーブで崩して彭のブロックで仕留め、再び点差を広げてセットを奪った。

 第4セットはアラインのスパイクでサイドアウトを重ね、アラインがコートの角に強烈なノータッチエースを突き刺し5-3と先行。中盤には、ムセルスキーのブロックや藤中謙の鋭いカウンターアタックで10-5とリードを広げた。追い上げられても、アラインが巧みなショートサーブでエースを奪い16-10と再びリードを広げる。さらに、今度はパワーあふれるサーブで相手が一歩も動けないノータッチエース。最後はレシーバーを弾き飛ばしてアラインが3連続サービスエースを奪い18-11と一気に突き放した。終盤、パナソニックも好守備で粘って追い上げるが、最後は彭の豪快なクイックで締め、25-19でゲームセット。サンバーズがセットカウント3-1で勝利し、決勝進出を決めた。

 この日はセッター山本が攻撃陣をバランスよく活かし、チームのスパイク決定率は66.3%に及んだ。特に両アウトサイドの藤中謙、アラインが、サーブレシーブではパナソニックの緩急をつけた巧みなサーブにしっかりと対応しながら、スパイクでもアラインが75.0%、藤中謙が66.7%という高い決定率を残した。

 第4セットだけで4本のサービスエースを奪ったアラインは、「4セット目が始まる前に、ディマ(ムセルスキー)がみんなに『自分のベストを100%出して、このセットで終わらせよう』と言ったので、僕もサーブで頑張って終わらせようと思った」と笑顔で振り返った。

 藤中謙は「攻撃はなんとも言えませんが、サーブレシーブのほうは手応えというか、パナソニックはサーブが戦術的で非常にうまいチームなんですが、それに対して我慢して、いい状況は作れたかなと思います」と語った。

 次戦は、3連覇がかかる決勝戦。相手は、Vリーグのファイナルで敗れた相手、ウルフドッグス名古屋だ。
「相手がリーグファイナルと同じ名古屋ということはありますけど、大会も違うし、相手は(代表選手が抜けて)メンバーも違うので、そこまで意識はせず、改めて、『チャレンジャーという気持ちでタイトルを獲るぞ』という意気込みです」

 藤中謙はそう語り、いつものように静かに闘志を燃やす。

 日本で行われる今シーズン最後の試合。サンバーズの集大成を見せる。

2022/23シーズン

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