2022-23 V.LEAGUE FINAL4 RR1位 vs. RR2位
- 開催日時
- 2023年4月 9日(日) 12:00
- 会場
- 島津アリーナ京都(京都府立体育館)
3
- 26-28
- 25-21
- 20-25
- 25-19
- 20-18
WIN
2
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1ファイナル4第2戦。前日の初戦にフルセットで勝利したサンバーズは、レギュラーラウンド1位のウルフドッグス名古屋と対戦した。
第1セット序盤はWD名古屋にカウンターアタックを決められ先行されるが、サンバーズはムセルスキーのスパイクでサイドアウトのリズムを作り、小野、彭のクイックでリズムよくサイドアウトを重ね、相手のミスで7-7と追いついた。ミスが出て先行されるが、彭のブロックで追いつくと、終盤も彭、小野のクイックや大宅の巧みなツーアタックでサイドアウトを重ねていく。そして23-23から、アラインのブロックタッチでチャンスを作り、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて24-23とついに逆転。しかしデュースにもつれ込み、サーブに崩されて逆転されると、最後はスパイクがミスになり、セットを先取された。
第2セットは相手のミスで先行すると、正確なサーブレシーブから、クイックを中心にリズムよくサイドアウトを重ねていく。好守備から、小野が反応よくツーアタックを決めて6-3とリード。追い上げられても、大宅の好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決めて再びリードし、ムセルスキーの強烈なサービスエースで11-7と点差を広げた。WD名古屋のサービスエースなどで12-12と追いつかれるが、藤中謙らの好守備を、ムセルスキーが次々に得点につなげて15-12と再び引き離す。終盤にはアラインの強烈なサービスエースで点差を広げた。サーブレシーブを崩されても、大宅のトスでカバーし、アラインがきっちりとブロックアウトを決めてブレイクを許さず、セットを取り返した。
第3セットはムセルスキーのノータッチエースでスタートするが、WD名古屋の高梨健太に連続サービスエースを奪われたり、ブロックに捕まるなど5連続失点し1-6とリードされた。それでも、小野が難しいトスからクイックを決めて再びチームに勢いを注入。中盤、藤中謙のサーブから、アラインが連続ブロックを決めて10-13と追い上げる。ところが、高梨のサーブに再びエースを奪われ、再び点差を広げられた。終盤、彭のサーブで揺さぶり、藤中謙の好守備をムセルスキーが得点につなげたり、小野が相手のクイックをシャットアウトして追い上げるが届かず、セットを奪われた。
第4セットは、ブロックの位置をチェンジしたムセルスキーが、相手のオポジット、クレク・バルトシュのスパイクをシャットアウトして3-1と好スタート。ムセルスキーのサービスエースで5-2と点差を広げる。その後、彭の好守備から、ムセルスキーがカウンターアタックを決め8-4。中盤には彭が相手のクイックを止め12-7と引き離した。その後は彭、小野のクイックと藤中謙、アラインのパイプ攻撃でサイドアウトを重ねていく。終盤のWD名古屋のサーブ攻勢にもきっちり対応してセットと取り返し、フルセットに持ち込んだ。
フルセットに強いサンバーズだが、第5セットの立ち上がりは小野のクイック、ムセルスキーのレフトスパイクが立て続けにブロックに捕まり0-3と出遅れた。それでも、ムセルスキーのスパイクや彭のブロックで立て直すと、好守備をムセルスキーが得点につなげ5-6と追い上げる。さらに、彭の守備で粘り、ムセルスキーの豪快なカウンターアタックで7-7。アラインのブロックで10-9とついに逆転。終盤、WD名古屋の巧みなショートサーブにエースを奪われ11-12と逆転されたが、アラインのサーブで崩し、彭のブロックで仕留めて14-13と逆転でマッチポイントを握った。デュースに持ち込まれるが、アライン、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、最後はムセルスキーがコートエンドにノータッチエースを突き刺し、20-18でゲームセット。2日連続のフルセットの激戦を制し、サンバーズが2連勝を飾った。
この日はムセルスキーが76.5%という驚異的なスパイク決定率を残し、要所でのサービスエースも含めた43得点を挙げ、チームを牽引した。またサーブレシーブが安定していたことで、クイック、パイプも機能し、ともに高い決定率を残した。
この日の第2試合でパナソニックパンサーズが堺ブレイザーズに勝利したことで、サンバーズの2位以上が確定。3年連続のファイナル進出が決定した。
次週のファイナル4最終戦・堺ブレイザーズ戦を経て、ファイナルへ。あと2試合、このメンバーで戦える。あと2週間、まだまだ完成度を上げて、最高のチームを作り上げる。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
本当にタフなゲームを勝ちきることができた。お互いにいい内容で、高いパフォーマンスを出し合った結果、セットを奪い合う展開になった。我々としては(WD名古屋のオポジット)クレク選手に対して今日はアラインをマッチアップさせ、それが一つよかった部分もありますし、途中からはそれに関係なく、各選手がいいパフォーマンスをしてくれたと思います。
今日は相手の戦術的なサーブに対して、うちのサーブレシーブが安定していた。試合のスタートで、(藤中)颯志が相手のフローターサーブに狙われていたんですけど、それを返してくれていたことが大きかった。相手が(パワーサーブを)打ってきた時に我慢できなかったというのは、この先に向けて課題になるかなと思います。
■小野遥輝選手
先に2セットを取られたんですけど、4セット目に立て直して、5セット目も先に行かれながら、追い抜いて、最後勝つ力はやっぱりサンバーズにはあると思うので、そこは今日の試合でも出たのかなと思います。昨日は自分自身、いいパフォーマンスじゃなかった、うまく動けなかったというのはすごく反省しているところですし、悔しい思いをしました。ファイナルステージという、自分としては集大成の場で、途中交代になって最後まで出られなかったので。
昨日は力みすぎて空回りしてしまった。やっぱりファイナル4の場ですし、しかもパナソニックさんにはレギュラーラウンドの最後にストレートでやられていたので、「自分が決めなきゃ」と思ったし、ブロックも「しっかりタッチを取って」とか「シャットしよう」というふうに気合いを入れすぎてしまった。打つコースが甘くなっていたり、突っ込みすぎてネットに近くなってしまったり、自分で自分を苦しめていたのかなというところがあった。
そうやって力んでプレーしてうまくいかなかった昨日の反省があったので、今日はリラックスして、自分のコンディションとパフォーマンスにフォーカスすることを意識しました。今日は昨日よりもいいパフォーマンスができたんじゃないかなと思います。相手のマークが厚くきても、うまくプレーすることができるように、あと2試合しかないですけど、そこで自分らしく、今日のようなパフォーマンスが出せるようにやっていきたいと思います。
■デ・アルマス アライン選手
やっぱりパナソニックとウルフドッグスとの試合はキツイです。いつもいい試合になる。でもサンバーズの目的は「勝つこと」だったので、結果的に2試合それができてよかった。今日はみんな昨日のフルセットの疲れが体に残っていたと思うけど、それは関係なく、最後まで全力を出してみんな頑張ったと思う。自分自身、昨日はサーブレシーブは悪くなかったけど、今日は結構やられてしまった。スパイクはまあまあだったと思うけど、頑張って練習していきたいと思います。