2022-23 V.LEAGUE パナソニックパンサーズ戦
- 開催日時
- 2023年3月26日(日) 14:00
- 会場
- パナソニックアリーナ
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- 18-25
- 23-25
- 18-25
LOSE
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試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドはついに最終戦。前日の試合でレギュラーラウンド2位が決まったサンバーズは、3位パナソニックパンサーズと対戦した。
第1セットは先行されるが、アラインのサーブで崩し、藤中謙のブロックで仕留めて追いつく。コンビミスが出て再び先行されるが、栗山やアラインのスパイクなどでサイドアウトのリズムを作ると、アラインが強烈なジャンプサーブで相手レシーバーを吹き飛ばしてエースを奪い10-10と追いついた。その後は小野のクイックも勢いよく決まってついていく。しかし中盤、スパイクミスが続き12-15と再び引き離された。足を痛めた山本に代わり大宅がコートに入るが、パナソニックの勢いは止まらず、ブロックやサービスエースなどで点差を広げられ、セットを奪われた。
第2セットは彭のクイックや栗山のスパイク、アラインのパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねていく。先行されるが、小野の強烈なBクイックで流れを引き寄せると、大宅のジャンプサーブで崩し、アラインが得点につなげて11-10と逆転した。しかしその後、パナソニックの強力なサーブにおされ、ブロックに捕まったりエースを奪われ11-13と再びリードされた。それでも彭や大宅のブロックで踏ん張り、彭のクイックでブレイクして16-16と追いついた。大宅はクイックや藤中謙のパイプ攻撃など真ん中の攻撃を軸に得点を重ねていく。先行されても、終盤、リリーフサーバーとして入った鍬田がノータッチエースを決め23-23と追いついた。しかし、最後はサーブレシーブを崩されてラリーを奪われ、セットを連取された。
第3セットもパナソニックのサーブに揺さぶられてラリーに持ち込まれる。サンバーズもボールに食らいついて粘るがサイドアウトを取れず、連続失点し2-6と出遅れた。栗山のスパイクで流れを切り、彭のクイックでサイドアウトを重ねるが、サンバーズはサーブが機能せず、相手の攻撃をブレイクできない。逆にパナソニックに2本のサービスエースを奪われるなど、サーブにおされて9-18と大差をつけられた。その後、栗山のサーブで揺さぶり、彭のブロックで仕留めたり、終盤には、リリーフサーバーの西田のサーブで崩し、その西田が小野のBクイックを使ってブレイクを奪い追い上げるが、届かず、ゲームセット。セットカウント0-3で敗れた。
サンバーズは25勝11敗の2位でレギュラーラウンドを終え、4月8日に開幕する、上位4チームによるファイナルステージに臨む。
レギュラーラウンドでは、固定されたメンバーで強さを発揮した一方で、誰かが抜けた時にもろさが出ることがあった。この終盤戦は内定選手のセッター山本も戦力となり、体調不良のムセルスキーに代わって出場した栗山も奮闘した。ファイナルステージに向けて、より一層連携と一体感を高め、各自の役割を再確認して、負けられない戦いに挑む。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
我々の順位は決まっている中、ファイナルステージに向けて少しでも勢いをつけ、今のメンバーでできることをやって先につなげたいという試合でしたが、相手の西山(大翔)選手のサーブ、スパイクにかなり苦しめられたシーンが多かった。
ファイナルステージまでの2週間をうまく使っていきたい。かなりレベルの高い試合になると思うので、それに耐えられる準備をしなければいけないし、特にうちに対してはどこも強いサーブで攻め込んでくると思うので、それに対して安定して、返せるボールは返す、強いサーブに対してはエースを取られずにまとめる、ということが勝敗を分けるのではないかと思っている。あとは攻撃力。ディマ(ムセルスキー)とアラインに対してはマークが厚くなると思うので、それ以外の選手がいかに決定率を出していくかが課題。難しい試合になるとは思いますが、我々は3連覇に挑戦できる権利を持っていますので、まずはこの2週間でしっかりいい準備をして臨みたいと思います。
■大宅真樹主将
(出場機会がなかった)昨日は今シーズンの自分のトスワークを振り返りながら見ていて、今日もベンチスタートで、アクシデントでコートに入ることになりましたが、どういう形であれ試合に出させてもらって、素直にコートに立てる嬉しさがあった。トス回しどうこうより、まず本当にバレーボールが好きだということが再確認できた試合でした。負けはしましたが、もう一度自分自身をしっかり見つめなおして、真摯にバレーボールに向き合っていけるように頑張ろうと思いました。
(出場してからはクイック、パイプ攻撃を積極的に使った)昨日はあまりクイックを印象づけられていなかったので、まずはそこを見せていかないと、サイド陣も苦しい展開になっていく。僕自身もそうなって自分自身を苦しめたケースを経験していたので。
ファイナルステージに進んだ4チームの中で、チーム力、組織力で劣っているというふうに自分自身感じるし、スタッフからも言われた。ブレない軸というのが今季はあまりなかったのかなと。それを僕や謙也さん、ディマというところで作っていかないと。自分自身は昨季まで、鶴田(大樹)さん、柳田(将洋)さんがいて甘えていたところもあったと感じる。精神的支柱がコートにいないと、劣勢の場面で盛り返していけないという試合が何度もあったので、そういう時に自分の顔を見て周りが安心できるような人間になりたい。2週間でどれだけできるかわからないけど、そちらにフォーカスして、チームから信頼されるプレーヤーになりたいと思います。
■デ・アルマス・アライン選手
昨日と今日、結果的には負けたけど、クリさん(栗山)とか(山本)龍とか、出ているメンバーは自分のベストを出したと思う。でも自分は自分らしいプレーが出せていなかったので、ファイナルステージでリベンジしたい。自分の前にずっと(高さのある)山内(晶大)さんのブロックがいたので、スタッフからアドバイスされて、もうちょっと考えて、自分のベストコースに打つだけじゃなく、いろんなバリエーションを使っていこうと思った。僕はうまくないんですけど、今日は昨日よりはちょっとは良くなったと思います。
ファイナルステージまでには自分のベストを作っていきたい。この2週間はしっかりコンビを合わせて、自分のベストサーブを打てるようにしたい。「勝ちたい」という思いはみんな同じだと思う。この2週間、みんなしっかり練習すると思います。