試合日程・結果

GAME

2022-23 V.LEAGUE ウルフドッグス名古屋戦

開催日時
2023年3月18日(土) 15:05
会場
住吉スポーツセンター
サンバーズ
サンバーズ

2

  • 19-25
  • 25-23
  • 19-25
  • 25-23
  • 10-15

LOSE

3

ウルフドッグス名古屋

試合経過

<試合経過レポート>
 2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドは残り3試合。そしてサンバーズにとっては今季最後のホームゲームを迎えた。前日、首位に浮上し、一番乗りでファイナルステージ進出を決めたサンバーズは、2位ウルフドッグス名古屋と対戦した。

 連勝して首位通過を近づけたいサンバーズだが、試合の立ち上がりにサーブレシーブのミスが続き、3連続サービスエースを奪われ0-4と出遅れた。その後もWD名古屋のサービスエースやサンバーズのスパイクミスで4-9とリードされる。中盤、大宅のサーブで揺さぶり、藤中謙やムセルスキーが得点につなげて8-10と追い上げるが、クイックがブロックに捕まり再び引き離される。小野のクイックでブレイクして追い上げるが、サンバーズのスパイクをWD名古屋の粘り強いディフェンスに阻まれる。サンバーズも藤中颯や大宅がボールに食らいついてつなぐが、なかなかラリーをものにできず、終盤に連続失点。リリーフサーバーとして入った鍬田のノータッチエースで追い上げるが届かず、セットを先取された。

 第2セットは藤中謙のカウンターアタックで先行。セッターの大宅は藤中謙、アラインのパイプ攻撃でサイドアウトのリズムを作り、彭のブロックで10-7とリードした。追い上げられても、藤中颯が懸命にボールをつないで粘り、アラインがWD名古屋のオポジット、クレク・バルトシュのスパイクをシャットアウトし16-13と再びリード。終盤はリリーフサーバーの西田のサーブで崩して得点につなげ、18-14と点差を広げる。WD名古屋の驚異的なディグで粘られるが、サンバーズは彭のクイックやアラインのパイプ攻撃で1点1点重ねていく。終盤、ブロックで追い上げられるが、彭や小野のクイックで逃げ切り、セットを取り返した。

 第3セットは、ムセルスキーのサービスエースで先行するが、その後追いつかれ、互いにサイドアウトを奪い合う展開。しかし中盤、サンバーズのクイックが立て続けにブロックに捕まり10-13とリードされた。終盤、WD名古屋のサービスエースや、堅い守備から切り返されて引き離され、セットを奪われた。

 後がなくなった第4セットはWD名古屋のブロックで先行されるが、小野が強烈なクイックを決めて会場を沸かせ、流れを引き寄せると、ムセルスキーの強力なサーブで崩し、大宅のツーアタックで切り返したり、ムセルスキーのサービスエースなどで5連続得点を奪い9-6とリードした。パイプ攻撃がブロックに捕まり追い上げられるが、大宅の強烈なダイレクトスパイクでラリーを制して耐え、藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげて17-13とリードを広げた。終盤じわじわと追い上げられるが、ムセルスキーのスパイクで逃げ切り、2日連続のフルセットに持ち込んだ。

 第5セットはアラインがコートの角に鮮やかにノータッチエースを決め好スタートを切る。その後はムセルスキーやアラインのスパイクでサイドアウトを重ねていく。互いに相手の決定力のあるオポジットに、自チームの高さのあるオポジットのブロックを当てるシフトを敷く中、ムセルスキーのスパイクがブロックにタッチされて切り返されたり、他の攻撃も拾われて切り返され7-10とリードされた。逆にサンバーズはブレイクを奪えず、最後はサンバーズにスパイクミスが続き連続失点。10-15でゲームセットとなった。

 フルセットの接戦を落とし、首位を1日で明け渡すことになった。山村監督は、「今日は1セット目の入りがすべてだった。連続失点で0-4になってしまったことが大きかった」と立ち上がりを反省点に挙げた。レギュラーラウンドは残り2試合。1位通過とその先に向けて、隙は許されない。

 今季最後のホームゲームとなったこの日は、試合開始後も続々と観客が訪れ満員となった。首位決戦にふさわしい白熱した攻防に、スタンドから熱い応援が注がれた。

 試合後には、栗山、小野の引退セレモニーが行われ、栗山は12年間の現役生活を振り返り、両親や妻、そしてファンへの感謝の思いを丁寧に語った。小野は「もちろん3連覇して終わることを考えています」と改めて決意を口にした。

 あと6試合、2人とともに戦い、最後に笑って送り出すために、サンバーズは再び一丸となる。

<試合後のコメント>
■山村宏太監督
 昨日のフルセットの試合から今日に向けて、お互いに疲労が溜まっている状態の中、我々は昨日ファイナルステージ進出を決めた、名古屋さんはまだ決まっていない、お互いに1位通過がかかっている、という状況での試合でした。プレッシャーやストレスも当然あると思うんですが、その中で結果を出していかなければいけないチームだと思っている。若さや経験不足、いろいろなものはありますが、その日、最高のパフォーマンスを出せるよう最初から準備をしていくということがまだできなかったのかなと、非常に反省点の多い試合だった。力のある選手たちなので、試合の中で修正していけたところもありましたが、やはり名古屋さんのほうが、勝ちたい気持ちが今日に関しては強かったのかなという印象があります。

■栗山雅史選手
 今日の試合は、本当は勝ってセレモニーをしたかったし、みんなもそう言ってくれていたんですけど、これが最後じゃない。ここからが本当の勝負。どのチームもここからバチバチの、いろんな思いを背負ってやってくるので。名古屋さんは今日は修正してきていて、特にフローターサーブですごく攻めて、効果が出ていたし、うちのスパイカー陣のコースの特徴をさらに分析して、ブロックの間に打ったボールなどを拾われていた。

 今日は満員の会場。やっぱり僕らはお客さんの数が多ければ多いほどアドレナリンが出るし、パフォーマンスに直結するのでありがたいです。どの試合も、どんなタイミングで出番が来るかわからないので、最後まで自分の役割を果たすために準備します。ジャンプもできなくなってきたし、キレも落ちてきたけど、いつもこの日本一のAチームを相手に練習して、通用するスパイクは(山本)龍とのコンビで作ってきたので、そこは自信になっている。あとは試合で急に呼ばれてもパフォーマンスを出せるように、最後まで準備します。

■小野遥輝選手
 名古屋さんは昨日よりもさらに強いサーブで攻めてきていて、ブロックの本数も多く、ブレイクを取られてしまった。それでもフルセットまで行くことができましたが、ディグの差と、トランジションスパイクを決められたところのほんの少しの差だったのかなと思います。(試合序盤はクイックを相手ブロックに阻まれる場面もあったが、後半決定率を上げた)序盤は相手のマークが来ていたのもあったし、自分の打つコースも少し甘かったと感じています。その点で、大宅が「もっとコースを、アウトになるぐらい(厳しいコースに)切らないと」という話をしてくれたり、サインもいろいろ考えながら出してくれた。それでも捕まったり、コースが狭くなったところもありましたが、かわしながら打つことができるトス配分をして、自分をうまく使ってくれました。

 残りの試合も、引退のことばかり意識すると力んでしまうので、普通にシンプルに。自分のパフォーマンスをしっかり出すことが一番なので、いいパフォーマンスを出せるようなコンディション作りをしていきたい。それが結果的に、「小野はこういう選手だったんだぞ」とわかってもらえる、覚えてもらえることにつながると思います。

2022/23シーズン

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