2022-23 V.LEAGUE 大分三好ヴァイセアドラー戦
- 開催日時
- 2023年3月11日(土) 14:00
- 会場
- サイクルショップコダマ 大洲アリーナ
(大分市大洲総合体育館)
1
- 25-20
- 21-25
- 20-25
- 28-30
LOSE
3
リザーブメンバー
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山本 龍
-
デ アルマス アライン
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佐藤 謙次
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栗山 雅史
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西田 寛基
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柏田 樹
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喜入 祥充
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドは残すところあと3週となった。現在、首位のウルフドッグス名古屋と1勝差の2位サンバーズは、9位大分三好ヴァイセアドラーと対戦した。
第1セットの立ち上がりは、大分三好のサービスエースやサンバーズのミスなどで1-5とリードされるが、この日久しぶりに先発出場した鍬田が鋭いサーブでプレッシャーをかけ、大宅のブロックで仕留めて追い上げ開始。彭のサービスエースで1点差とすると、大宅のジャンプサーブで攻め、大分三好のパイプ攻撃を3枚ブロックでシャットアウトして追いつき、ムセルスキーのカウンターアタックで8-7と逆転した。難しい体勢ではきっちりとリバウンドを取って攻め直すなど、ミスのないプレーで粘って相手のミスを誘い、リードを広げる。中盤も鍬田が強力なサーブを打ち続け、彭のブロックやムセルスキーのカウンターアタックなどで3連続ブレイクを奪い16-11と引き離す。その後も鍬田のパイプ攻撃や彭のノータッチエースで引き離し、セットを先取した。
ところが第2セットはスパイクミスが続いて4−6と先行される。さらに、ノータッチエースを奪われるなど連続失点し引き離された。それでも、難しい体勢から小野がBクイックを決めて流れを断つと、藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげて追い上げる。鍬田が速いレフト攻撃やブロックで連続得点を挙げ10−10と追いつくと、小野の好守備で粘って鍬田がカウンターアタックを決め11−10と逆転。さらに彭のブロックで12−10と先行した。しかし大分三好の強力なジャンプサーブでエースを奪われ追いつかれると、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され15−17とリードされた。その後もサーブレシーブを崩され、スパイクミスが出て引き離される。第1セットのような粘り強い攻めが見られず、終盤も2本のサービスエースで点差を広げられた。小野のブロックで食らいつき、ムセルスキーのサービスエースで21−23と追い上げるが、大分三好のオポジット、イノック・モゲニの高さのあるスパイクを封じられず、セットを奪われた。
勢いづいた大分三好の強力なサーブにおされ、第3セットも2-5とリードされる。サンバーズも彭のサーブで崩し、好守備からムセルスキーが得点につなげ6-6と追いつくが、中盤、再びサーブに揺さぶられて2本のノータッチエースを奪われるなど11-17と点差を広げられた。逆にサンバーズはサーブミスが多く、サーブで崩しても、モゲニにスパイクを決められてブレイクできず、セットを奪われた。
第4セットは、第3セット途中からコートに入ったアラインが勢いよくスパイクを決めてコートに気合を注入。しかしその後2本のサービスエースを奪われるなど、5連続失点で1-5とリードされた。その後もサンバーズのミスや大分三好のサービスエースで4-10と引き離される。アラインのパイプ攻撃やブロック、藤中颯の好守備を鍬田が得点につなげてブレイクするが、大分三好の勢いは止まらない。思い切り打ち込んでくるサーブにおされ12-18と引き離される。
それでも終盤、小野のサービスエースで追い上げ、ムセルスキーのサーブで立て続けに崩して彭が連続得点を奪い20-21と詰め寄る。さらに、ムセルスキーがノータッチエースを決め21-21の同点。アラインの好守備からムセルスキーが切り返し23-22と逆転した。しかしスパイクミスが出て23-24とマッチポイントを握られる。デュースに持ち込み、鍬田やアライン、彭のスパイクでサイドアウトを重ねるが、最後は大分三好のディグに粘られサンバーズにミスが出て、28-30でゲームセット。セットカウント1-3の逆転負けで、痛い黒星を喫した。
この日は好調だった大分三好のサーブに13本ものサービスエースを奪われたことが大きく響いた。山村監督は「多くてもセット当たり1、2本に抑えていかないと勝負としては難しい」と険しい表情だった。
リベロの藤中颯は「選手同士の間でエースを取られることが多かった。(鍬田がスタメンに入り)いつもと(メンバーが)違う状態だったので、間の確認はしたつもりでいたんですけど、もっと1回1回やるべきだったと反省しています」と悔やんだ。
ファイナルステージ進出、そしてレギュラーラウンド首位通過のために、同じ過ちは繰り返さない。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
今日の試合は我々がやらなければいけないことを相手にやられた。大分三好さんの強いサーブが走ったことが大きなポイントだった。強いサーブを我慢することで、相手に「もっと強く打たなければいけない」というふうに考えさせてミスを誘うのが、うちのチームのサーブレシーブの強みなんですが、そこが機能しなかった。今日はアラインのところに(鍬田)憲伸を入れていたので、ある程度まとまるかなという予測を立てていましたが、まとまりきれなかった。(鍬田選手の先発起用は)長いシーズンの中で、レギュラー陣のコンディションを整えたいというのと、憲伸がいつ必要になるかわからないので、スタートから行った時にどれぐらいできるのかを見ておきたかった。
相手のジャンプサーブに対して強い藤中兄弟のところで点数を取られたことが、相手に「今日は行ける」と思わせてしまった要因かなと思うので、やはり各ポジションの役割をまっとうしていかなければ試合に勝つことはできない。相手もいろいろなコースに打ち分けてきて難しかったと思いますが、それで済ませてはいけない。この先の試合を見据えると当然、どのチームもうちに対しては強いサーブを打ち込んでくると思うので、今回の反省を次に生かしていくことが大事だし、誰がコートに立っても問題ないような準備をしておかなければいけない。
■藤中颯志選手
大分三好さんがサーブで攻めてきていて、自分たちが耐えられず、そうなるとスパイカー陣も気持ちよく決められないので、それぞれがフラストレーションをためた状態でセットを重ねてしまった。エースを取られた内容としては、レシーバー同士の間のボールが多かったので、リベロとしてそこは修正したい。それと今日はブレイクも取れていなかった。特にモゲニ選手にずっとスパイクを決められていたので、そこはブロックの位置をずらしたり、ディグの選手を、1枚だったところに2枚入れるとか、明日はブロックとディグの関係性で対応していければと思います。
■鍬田憲伸選手
今日は相手のジャンプサーブが強かった。そのサーバーの得意なコースだけじゃなく、僕やアラインがいるところを狙ってきていて、それをしのぐことができなかった。サーブレシーブが返っていなかったので、サイド陣やディマ(ムセルスキー)さんもなかなかいい状態でスパイクを打てず、ストレスがかかって他のプレーにもミスが出てしまった。自分の攻撃面では、状況が悪い時には1本で決めようとせず、リバウンドを取ったりはしていたんですが、その次のスパイクでミスが出てしまったところがあったので、そういうミスが点数に響いたかなと思っています。