試合日程・結果

GAME

2022-23 V.LEAGUE 堺ブレイザーズ戦

開催日時
2023年3月 5日(日) 15:00
会場
スカイアリーナ (第一総合運動場)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-11
  • 25-21
  • 19-25
  • 35-33

WIN

1

堺ブレイザーズ

リザーブメンバー

試合経過

<試合経過レポート>
 2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第30戦。現在2位のサンバーズは、3位堺ブレイザーズと、ホーム・箕面市のスカイアリーナで対戦した。

 前日ストレートで敗れたサンバーズは、試合の立ち上がりから気迫みなぎるプレーを見せる。アラインがパワフルなパイプ攻撃を決めて勢いに乗ると、5-5からアラインのサーブが爆発する。まずは相手レシーバーの間に豪快なサーブを打ち込んでエースを奪い6-5。その後も強力なサーブを打ち続け、藤中謙がカウンターアタックやブロックを決めてブレイクする。前日は決定率を抑えられたアウトサイド2人の活躍で6連続ブレイクを奪い11-5と一気にリードを広げた。さらに彭がクイックをシャットアウトし、計8連続得点で12-5と引き離した。その後もサンバーズはサーブで攻め続ける。終盤はリリーフサーバーの西田のサーブで崩し、彭のブロックなどで19-9。アラインがさらに2本のサービスエースを奪うなど、大差をつけてセットを先取した。

 第2セットも、前日高い決定率を残された堺のオポジット、シャロン・バーノンエバンズのスパイクをブロックとディグで決めさせず、ムセルスキーのブロック、スパイクでブレイクし3-0と好スタートを切る。追い上げられても、絶好調のアラインがこの日5本目となるサービスエースを決めて7-4と再び引き離す。その後はアラインのパイプ攻撃を効果的に絡め、セッター大宅が的を絞らせない多彩な攻撃でサイドアウトを重ねていく。追い上げられても、終盤、アラインが再び強力なサーブを打ち込んで崩し、好守備からムセルスキーのカウンターアタックなどで連続得点を奪い22-18と再び点差を広げ、セットを連取した。

 しかし第3セットはサーブレシーブを崩されたりミスが出て1-5と出遅れた。その後もバーノンエバンズに連続サービスエースを奪われるなど、サーブにおされて連続失点し4-10と点差を広げられた。大宅のサーブで崩し、小野の高速クイックで切り返し8-12と追い上げるが、堺のカウンターアタックやサービスエースで再び引き離される。終盤、アラインのサーブで攻め、好守備からムセルスキーが豪快なカウンターアタックを叩き込んだり、大宅が巧みなツーアタックを決め3連続ブレイクで追い上げるが、届かず、セットを奪われた。

 第4セットは堺の堅い守備に拾われながらも、粘り負けせず1点1点重ねていく。ムセルスキーがサイドラインぎわにノータッチエースを決めて4-3と先行。その後、サービスエースを奪われて先行されるが、堅いブロックからムセルスキーのスパイクで切り返し9-9と追いつく。さらに、彭のクイックでブレイクし12-11と逆転した。アラインのサーブで崩し、相手にミスが出たり、彭がレシーバーの前に落とす巧みなサーブでエースを奪い17-13とリードを広げる。終盤もブロックのワンタッチから切り返したり、ムセルスキーのブロックで21-15と点差を広げた。

 しかしそこから、サンバーズのスパイクを粘り強く拾われて切り返され、追い上げられる。24-21とマッチポイントを握ったが、サンバーズにスパイクミスが続いて24-24と追いつかれ、デュースに持ち込まれた。さらに、堺のサービスエースで27-28と逆転された。それでも、ムセルスキーのスパイクや彭のクイックでサイドアウトを重ね、小野のブロックでピンチをしのぎ食らいつく。そしてリリーフサーバーの山本がサーブで揺さぶり、好守備で粘ってムセルスキーが得点につなげ34-33と逆転。最後はムセルスキーがバーノンエバンズのスパイクをシャットアウトし、35-33でゲームセット。ベンチの選手たちは喜びのあまりいっせいにコートになだれ込んだ。

 堺の強力なサーブと堅く粘り強い守備に苦しんだが、今シーズン最後の箕面ホームゲームで熱い応援に後押しされ、堺から今季初めての勝利をつかみ取った。

 ただ、リードしているセットの終盤にミスから自滅して追いつかれるという今季の悪癖が第4セットに出てしまったのは課題。最後の25点を取りきるまでは、何点差があろうと相手に隙を見せてはならない。ファイナルステージ進出、そしてその先の優勝争いに向けての大きな教訓となった。

<試合後のコメント>
■山村宏太監督
 選手はよくスイッチを入れて戦ってくれた。堺さんの驚異的なディフェンスは今日も健在で、リードしている展開から追いつかれるなど、いろいろな要素が含まれた試合でしたが、その中で勝ち切れたことは大きい。今日は特にアラインのサーブが走っていたし、ブロックに関しても各ポジションがアグレッシブに相手の攻撃をまず止めるんだという意識で試合に臨むことができていたので、1、2セット目は我々のやりたいバレーができた。ただ、そこで一旦スイッチが切れてしまうのが課題だし、4セット目の後半は東レ戦を思い起こさせるような展開だった。

 リードしている展開から、じわじわと自チームのミスから追いつかれる。全体的に若い選手が多い中で、「自分が最後フィニッシュするんだ」というところがまだ弱い。精神的なもろさは今のチームにあるのかなと感じます。ただその中で勝ち切れたのは、東レ戦の敗戦が活きていると思いますし、絶対に負けないんだという強い覚悟で最後臨むことができたのはよかった。ああいうシチュエーションにならないように、最後しっかりクロージングするところが大事だと思います。

■藤中謙也選手
 今日はそれぞれが、昨日よりもエネルギーを持って、試合前のアップのところから取り組んでいた。1、2セット目は昨日と逆の展開に持ち込めたんですけど、3セット目に関してはもうちょっと引き締めていかないといけなかったという反省があります。1、2セット目は相手のサーブのプレッシャーが薄く、逆にこちらがプレッシャーをかけることができていた。3セット目からはサーブでプレッシャーをかけられて、相手に走られたというのは昨日の試合と同じ展開だったんですけど、そこから、こちらがAパスじゃない場面でもなんとか点を取って切れたというのが、昨日とは違ったところかなと思います。

 昨日は相手のミドルに高い決定率を残されていたので、そこにまず対応するのが今日のチームプランで、そこは昨日よりも数字を下げることができた。ただ、相手のレフト攻撃については、こちらのセッターが前にいる時にそこから攻められているので、そこをどうしのぐかというところを、システムとしてチーム全体でやっていけたらなと思います。

■デ・アルマス アライン選手
 昨日は堺のプレーにみんな結構びっくりしていたけど、今日はちゃんと切り替えて、勝ててよかった。ファイナルステージに上がるために、昨日堺は全力を出してきていたけど、僕らの昨日のプレーはダメだった。自分の決定率も全然ダメだった。優勝するためには、こういう決定率じゃ絶対ダメだと思った。昨日はサーブもあまり調子が良くなかったから、もう今日は攻めるしかなかった。サービスエースを取りたかったです。堺のサーブは、昨日とはちょっと違って、1、2セット目は昨日ほど速くなかった。それに、サーブレシーブは藤中兄弟に任せているので、そんなに気にしないです(笑)

2022/23シーズン

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