2022-23 V.LEAGUE ジェイテクトSTINGS戦
- 開催日時
- 2023年2月26日(日) 13:05
- 会場
- 岡崎中央総合公園総合体育館
3
- 25-19
- 21-25
- 25-21
- 25-18
WIN
1
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第28戦。現在2位のサンバーズは、6位ジェイテクトSTINGSと対戦した。
試合の立ち上がり、アラインがいきなり力強いジャンプサーブでエースを奪ってゴングを鳴らすと、そこから両チームによる強力なサーブの打ち合いとなる。大宅もサイドラインぎわにノータッチエースを決めて5-2とリード。小野のクイックで小気味よくサイドアウトを重ね、ムセルスキーもサービスエースを奪い9-5と点差を広げた。ジェイテクトのサーブに揺さぶられ、9-8と追い上げられたが、アラインが再びエースを奪って引き離す。強力なサーブに崩されて切り返され、再び詰め寄られても、大宅がまたもエースを奪い14-11と再びリード。ブロックとディグも機能し、相手スパイクを1本では決めさせない。ミスが出たりジェイテクトにサービスエースを決められ17-16と迫られたが、ムセルスキーが強烈なバックアタックで流れを切ると、終盤は彭のサーブで崩し、藤中謙が拾って打って連続得点に貢献し、24-18と一気に引き離してセットを先取した。
第2セットもサーブの攻め合いとなるが、大宅がこの試合3本目のエースを奪って先行。その後エースを奪い返されて逆転されるが、小野のサーブが走り、ムセルスキーのカウンターアタックや彭の連続ブロックで9-6とリードした。しかし中盤、ジェイテクトの粘りのあるディフェンスに拾われて切り返されたり、スパイクミスが出て追いつかれる。さらに、ラリーを取られて逆転され、サービスエースを奪われ13-15とされた。それでも小野のクイックで流れを切り、小野のサーブで崩して彭のブロックで仕留めて16-16と追いついた。その後は互いにサイドアウトを奪い合う。ネットぎわの難しいボールも粘り強くつなぎ、小野が得点につなげる。しかし終盤、突如コンビミスなどミスが続いて連続失点し、セットを奪われた。
仕切り直した第3セットは、大宅がこの日4本目となるサービスエースを奪い4-2と先行。次はショートサーブで揺さぶり、ブロックで仕留めて5-2とリードした。ジェイテクトのサーブに苦しみながらも、サーブレシーブが崩れたところからも大宅と小野の息の合ったコンビを相手コートに突き刺す。中盤、相手のミスや小野のブロックで14-10とリードを広げた。終盤、ジェイテクトのサーブにおされて20-19と迫られるが、ブロックのワンタッチとムセルスキーの好守備で拾い、アラインが得点につなげて22-19と再びリード。互いに好守備が出てラリーが続くが、サンバーズはムセルスキー、彭のブロックでラリーを制し、セットを取り返した。
第4セットもサンバーズは1点ずつ粘り強くサイドアウトを重ね、彭のブロックで6-4と先行した。セッターの大宅は小野、彭の縦のBクイックを巧みに織り交ぜながらリズムよくサイドアウトを重ねていく。中盤、ジェイテクトのミスでリードを広げ、彭のサーブで崩し、藤中謙の好ブロックから、藤中謙が自らスパイクを決めて19-14と点差を広げた。終盤は、リリーフサーバーとして入った西田のサーブから、大宅の好守備をムセルスキーが得点につなげて引き離し、最後は彭のクイックで締めてゲームセット。
この日も互いに武器のサーブで攻め合う展開で、サンバーズのサーブレシーブもセッターの定位置にピタリと返すことは難しかったが、その中でも大宅はサイド攻撃に偏ることなく、ネットから離れたアタックライン付近からでも積極的にクイックを使い、小野、彭が応えた。特に小野はこの2日間続けて高いスパイク決定率を残した。
今季は小野の決定率が思うように上がらず、大宅は「遥輝とのコンビが合わなくなっている」と話したことがあったが、この2戦は久しぶりに2人のあうんの呼吸が完全復活。大宅は試合後、こう語った。
「彼が勇退する発表がこの間ありましたが、僕は1年ぐらい前から聞いていたので、意識しすぎていたところがあった。やっぱり『最後決めさせてあげたい』という気持ちがどこかにあって。まずはそれをなくさないといけないと思ったし、先週の平日の練習で、久しぶりに全体練習後に遥輝とコンビをしっかり合わせました。3年目ぐらいまでは、ほぼ毎日あと練をやっていたんですが、彼も膝だったり、体のこともあるので最近は控えていました。でもさすがに決定率も上がってこなかったので、ちょっと練習しようと。それが結果につながったのもよかったですし、シンプルに遥輝が好きなトスを上げられるようにやっていけばいいのかなと、今週1週間過ごして思いました」
大宅と小野の唯一無二のコンビを見られるのも、最大であと12試合。1本1本を、コートに、ファンの心に、刻んでいく。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
ジェイテクトさんはオポジットの西田(有志)君が途中で(怪我で)抜けてしまったんですが、藤中優斗君が入ることでディフェンスが堅くなり、マサ(柳田将洋)がオポジットに入って、普段やっていないポジションなんですけど、その分情報も少ないので、うちとしては少し対応が遅れてしまった。ただ昨日今日の2試合に勝てたのは僕らにとって本当に大きかった。
(第2セットの終盤、ミスから連続失点してセットを奪われた)我々としては、そうした波の荒さをいかに自分たちでコントロールするかが今日の試合のキーポイントだよ、という話を試合前にして臨んでいたんですが。アクシデントでジェイテクトさんのメンバーが欠けてしまったことも、うちが集中力を欠くことにつながったのかなと。若さと経験不足、そしてコートを締めるような人物の存在という部分も、まだ少し足りないのかなと感じた。慢心や油断が出た時に、パッと抑えられるような言葉がけができれば。難しさを感じているところではあります。
■大宅真樹主将
今週末の2戦とも3ポイントを獲得できたので、非常にチームとしては嬉しい。相手どうこうより、自分たちのバレーボールを表現できたので、これを継続できるように練習からしっかり詰めていきたい。
(返球がネットから離れた場面で積極的にクイックを使ったことについて)時には勇気を持って、遠いところからでも使っていかないと。Aパスの時だけ使っていると、すぐにタッチを取られたりするので。今日はすごく縦のBクイックだったり、彭も縦のAクイックが決まったのでよかった。そういうところも自信を持って上げれば今日のような結果につながってくるので、とにかく僕は不安にならないということを、今後、まずはレギュラーラウンドの残り8試合、続けていきたいなと思います。
■デ・アルマス アライン
ジェイテクトは強いチームで、いつもいい戦いになるので、昨日も今日も勝ってよかったと思います。(サーブで狙われポイントを取られても、サービスエースを奪い返した)ジェイテクトはマサ選手とか、ウルナウト選手とか、いろんな選手がジャンプサーブで僕を狙うというのはみんな知っているけど、それで点数を取られたら、自分も「取り返す」とずっと思っていた。相手のサーブは良かったから、(崩されても)しかたない。切り替えて、次の点数のことを考えて、強いサーブが来たらAパスはいらないから、コートの中に上げようと、そういうことを考えていました。取られても、サービスエースを取り返したら大きいので、取りたいと思っていました。